- 日時: 2014/03/11 22:39
- 名前: お餅 (ID: XoUMvChR)
>>802から 「こっちだよ!早くしな!!」 アルセスタス4匹が全力でとんでいる。それはミラボレアスですら追い抜けないものだった。 「おい、街はこっちでは…ないのか?」 レイオスが息切れしながら聞く。ペックルも気にしていたようだ。 「奴らは樹海に本拠地を移した!恐らく街への被害を抑えるのと、多くの罠を仕掛けるためだろうよ!」 「ちっ…人間ごときが調子にのりやがって…ロキバルドルを恐れてないのか…?」 テトルが呟く。遠くの仲間を思いながら。 …火山… 「うわぁ…暑ィ…こりゃきついな…」 ディブ達は今、ロキバルドルがいる場所に通じる道を通っている。目的地は火口の真下。火山のエネルギーが最も集まる場所である。 「しかし…ロキバルドルが本当に今もラオミレーテを信用しているのか?」 ガオウがカムトにたずねる。カムトの答えは至ってシンプル。 「知らん。」 「ちょ…そんなんでいいのか?」 「それでもこれ以外に良い考えもない。奴が我を忘れ暴れだしたら討つしかない。」 モンスターがモンスターを討伐する…なんという皮肉だ。ディブはそう思いつつ溶岩の中を歩いた。そのとき彼等は、遠く前を横切る赤黒い龍に気づかなかった。 ー続く
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