- 日時: 2014/03/13 15:36
- 名前: 葵只 ◆9sSjKSOhi2 (ID: nIG9u59n)
その頃、厄海にて
「はあ、いくらロキバルドルさん達の頼みだからって僕たちの元いた世界の門を開けろって」
グラン・ミラオスはディブ達(と自分)の世界への門を開けようとしていた。 グラン・ミラオスは人間だ。不慮の事故によりいつの間にかまよいこんでいた。 そしてつい昨日、戻るための手段が見つかったのだ。
どうやらシュレイド15世が残した最初で最後の超技術らしい。 動力は炎。つまり溶岩を常に体に溜めているグラン・ミラオスに矛が向かったらしい。
「ん?なにこれ」
そこでグラン・ミラオスは『絶対に押すな』と書いてあるボタンが横についているのを見つけた。 「まあいいや、押しちゃえ」
ポチッ
「おい」 「うわっ!?」
グラン・ミラオスは後ろからいきなり声をかけられて驚いた。 そこにはグラン・ミラオスがあらかじめ溜めていた溶岩にヴォルガノスがいた。 気持ち良さそうだ。
「俺はヴォルガノスってんだけどよ」
「あ、はい知ってます」 ヴォルガノスは言いづらそうにこちらを見ている。 そして口を開いた。
「お前ら人間の世界に異変が起きているらしい」 「これを見てくれ」
ヴォルガノスはグラン・ミラオスの反応すら構わずにiPadを取りだし見せてきた。(どこにいれてんだ 『・・・月頃、多くの行方不明者が現れてからもう一年ですねえ』 『やはりこれは最近起きている異変に関係があるのでしょうか?』 『異変・・・富士山のおよそ・・・年ぶりの噴火や頻繁に起きる地震のことですね?』 『ニューヨークではまるで何かの攻撃を受けたかのような被害の規模ですからねぇ』 『皆さんによく分かるように説明しますと最近発見された古代城シュレイドに記されている未来予知と同じものなんですよ』 『ではその先は?』 『実は記されていないのです、これが不思議で日が建つに連れて起きた事態が記されているんです』
グラン・ミラオスは驚いた。 この解説している男は自分だ。 |