- 日時: 2014/03/14 03:23
- 名前: お餅 (ID: LH7TA44s)
>>811から これは…どういうこと…?」 グラン・ミラオスは激しく混乱した。自分と別の自分がそこにいる。わけがわからない。 「俺にもわからん。だがお前なら…人間のお前なら少しは分かるんじゃないか?」 ヴォルガノスがそう言い放つ。鳥が飛び去り、波が押し寄せる。沈黙が2匹を押し潰す。 「………………わからない。」 グラン・ミラオスは放心状態に入った。 …樹海… 「シュレイド15世だと…!生き残っていたのか!」 ミラボレアスが吠える。ラオミレーテは叫んだ。 「言え!シュレイド15世の目的とはなんだ!」 「ふふふ…敵にそこまで教えると思うたか?ワシはお主らのその顔が見たかっただけじゃ。」 ギルドマスターはそう言い残すと森の奥えと消えて行った。 「バルドル!ボレアス!細かいことは後だ!この森を守るぞ!」 ラオミレーテは自分が一番精神状態が安定していることを把握し、そう言った。しかし2頭の龍は動けないでいた。 「失礼。」 カムトが頭だけ地中から覗かせる。話は聞いていたが空気を読んで黙っていたらしい。 「カムトか。今戦線はどうなっているんだ?」 「芳しくないな。人間が渓流に手を出した。あそこには大したモンスターがいないからすぐ落ちるぞ。」 カムトは頭を引っ込めた。戦争に参加しに行ったのか。 「私は渓流を援護してくる。お前ら、大丈夫だな?」 返事はないが時間もない。ラオミレーテは渓流へと飛び去って行った。 ー続く。 |