Re: 三十二章 レウス編【更新】MH小説『クンチュウフォーエバー』( No.136 )
  • 日時: 2013/12/10 22:31
  • 名前: バサルモス愛好家 ◆bMfVBgKl.Q (ID: .QBKeDaJ)

>>130-133 >>135
支援有り難う御座います。
>>134
う〜ん、そういうのも一度考えたのですが、諸事情によりやめときます。

すいません。最近来れてませんね………。もしかしたらペースが週1ほどになるかもです…。アア、ショウセツカクチカタガオトロエテイク…
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〜第三十三章〜「死」

突進によりボクは吹き飛ばされ、一瞬宙を舞った。
そして重力に押され、土で出来た硬い地面へと倒れた。
『ズズズ…』という地面と体が擦れる音がうっすらと聞こえる。
リオレウスはそれを確認すると、ボクへ炎を吐いた。

その直後に、グォォォォォン……!

耳を貫くかのような音が辺りへ響く。その音により、回復役毒術を使っていたドスフロギィのドーフが目覚めた。
「どうした!?」
ドーフはこう言うと、窓から飛びでて、こちらへ走ってきた。そしてこう言った。
「お…おい…!クウ!?大丈夫か?」
でも、ボクは気力を失い、喋ることすら難しかった。ドーフの方を向き、リオレウスはこう言った。
「邪魔が入ったか…。今から俺はコイツを殺すんだよ。だから死にたくなかったら邪魔はするなよ。弱い弱いドスフロギィ君……。」
リオレウスはこう言うと、ニヤニヤと笑った。
「おいおい……。リオレウスさん……。あんまり俺を怒らせないでくれよ……」
ドーフはそう言ったが、リオレウスはギドスの言葉に反応せずに、ボクへと炎を吐いた。
ボォン…ボォンという音と共に熱さと痛みが走る。
ドーフはリオレウスへ向かい走ると、尻尾へと飛び乗った。
ドーフはそのまま背中へ登り、牙を剥いた。
「クッ……。塵め……」
リオレウスはそう言いつつ、空へと飛び立った。
そして肉眼で見える程の月と同じほどの高さまで飛ぶと、ドーフをそのまま落とした。ドーフの姿が目に焼き付いた。
ギドスはそのまま急降下し、地面へと叩きつけられた。
それからピクリともドーフは動かなかった。それはまるで既に息絶えている様にも見えた。

―――――コオロギの鳴く音が止まった。
「ど…ドーフ………。」
何故だろう。さっきまで声も出ないくらい傷付いていたのに、こんな時だけは声が出る。
「ブハハハハwwもう死にやがったww」
リオレウスは狂ったように笑い転げていた。
「ドーフを……帰してよ……。」
ボクはゆっくりとリオレウスに向かっていった。
リオレウスはボクへとまた炎を吐いた。
その炎は、ボクへ命中した。しかし、何故か痛くは無かった。そのままボクはリオレウスへと歩き続けた。
「な、何だよコイツ!!」
リオレウスはより一層炎を吐くスピードを速めた。
ボクはリオレウスへと一気に駆け寄ると、剣を振りかざし、頭から尻尾へと一気にリオレウスを切り裂いた。
血飛沫が舞う。その血飛沫は月へと映り、少しだけ反射した。
その後、蜘蛛の子を散らしたのかの様に血の雨が降り注いだ。
リオレウスはほぼ真っ二つに斬られ、即死だった。

―――――でも、リオレウスを一撃で倒した事には全く驚かなかった。