Re: 小説を書きたいひとはここへ!( No.126 ) |
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お二人ともありがとうございます。では↓ 第一話「その男、クルト」 男は走っていた。そしてその目が見る先に、一体のモンスターの姿があった。その名をロアルドロスと言う。ロアルドロスはその男、クルトに向かって突進してきた。クルトはそれを回避し、ロアルドロスの背中に大剣オオアギトをたたきつけた。会心の手ごたえにクルトは思わず声を上げる。 「よし!!!」 クルトはハンターだ。今は村人の依頼で孤島にロアルドロスを狩りに来ている。年は15歳。ハンターとしてはかなり若い。防具はジャギィシリーズ。鎧玉を使い、守備力を強化しているものの、守りが堅いとはいい難い。だがクルトはそんことはお構いなしに、ロアルドロスに突っ込んでいく。 「だああぁぁぁぁぁぁっ!!」 無我夢中でオオアギトを振るっている。しかし、攻撃に熱くなり、守りを忘れていた。怒り状態のロアルドロスの爪の一撃をくらい、大きく後ろにぶっ飛ばされてしまう。そこに立て続けに攻撃を食らってしまう。だがクルトはすばやく立ち上がり、3度目の攻撃をぎりぎりでかわした。 「アブねーな!」 クルトはアイテムポーチのなかから、閃光玉を取り出し、投げつけた。だが汗で手元がすべり、はずしてしまう。 「やべぇ」 クルトはとっさに目をかばおうとしたが、閃光玉の光を直視してしまう。視力が回復したころには、ロアルドロスは孤島のエリア9へ、足を引きずり逃走しようとしていた。そしてロアルドロスはクルトから遠く離れていた。 「しかたないな」 クルトは追跡をあきらめ、装備を整えることにした。装備を整え追っていくと、ロアルドロスはエリア9にいた。 「ここで決める!」 クルトは力を溜め、渾身の力でオオアギトをロアルドロスにたたきつけた。ロアルドロスは天に向かって叫んだ後、地に倒れ、起き上がることはなかった。クルトは剥ぎ取った後、モガの村に帰ろうとした。だがクルトは新たに孤島に飛来した大型モンスターの気配にきづく事はなかった。 |