- 日時: 2013/10/18 19:26
- 名前: KYハンター ◆CgKhXBtWT2 (ID: EMiLCFAI)
第13話「黒き鎧、グラビモス」 初の樹海クエストを成功させてから1週間が経ち、沼地にグラビモスが出ると言う噂がギルド内で流れていた・・・・・・ 「ほう、沼地にグラビモスが・・・受付嬢、詳しく聞きたいのだが・・・・・・」 「それが良く分からないんです。なにせ帰って来た人が誰もいないんですから・・・・・・このままでは他の沼地の採取ツアーすら出せず、困っているんです。ギルド正式の依頼と言う事で報酬金奮発させますので・・・・・・」 「つまり、俺達が沼地に居るグラビモスを倒して来いと言うことか? それもギルド直々に」 「はい、そう言う事です。受けますか?」 「どうする?サジェル、魁、蓮」 「受けるに決まってるだろ? つか、返事聞かなくても別にいいんじゃないか? アルガス」 「私達はハンターです。来る依頼は拒む理由がありません」 「僕も同じです」 「じゃ、準備を整えるとするか。魁、早く飯と準備を済ませろ」 思えば俺以外は飯を食い終わり、武器の手入れ、アイテムチェックをしていた。い、急がないと・・・ 「ただし少しはゆっくり食べても良いぞ、今回の敵はいつも以上にアイテムを持っていかないといけなくなる・・・・・・」 「そんなに強い相手なのか?」 「ああ、強い」 「そっか・・・・・・」 30分後、飯を食い終わり、準備を済ませ出発する・・・・・・ 沼地<夜> 「なあ、アルガス。グラビモスは火山に居るんだろ? 何でこんな所にも表れるんだ?」 「解らん、ただここにグラビモスが居て討伐命令が下った・・・・・・と言う事だ」 「一つ質問があります。本当にグラビモスなのでしょうか? 別のモンスターの可能性もあるのでは ・・・・・・」 と、蓮が質問した 「偶々ここの素材ツアー言ってた奴が『大きい岩を見た』・・・・・・とか、『熱線が自分の目の前を通過した』・・・・・・とか、そう言う情報が流れている。これらの情報から推測すると、グラビモスに行きつく」 なるほど・・・・・・と、だれしもが思った 「無駄口叩いてる暇は無い、行くぞ」 〜絶賛移動中〜 グラビモスと戦える程の広いエリアはそうそう無く、探す手間がほとんどかからなかった 「グラビモス亜種かッ」 アルガスはそう言い、舌打ちをした 魁が持っている太刀――ビートセイバーを抜刀し、斬りつける ビートセイバーはその高い切れ味が自慢の太刀の一つだが・・・・・・ だが、グラビモスの硬い外殻の前には意味を成さず、攻撃が弾かれた 「何だと!?」 そしてグラビモスが突進をしようとした所、アルガスが俺を蹴飛ばし、盾で突進を防いだ 「なんて重さだ、手がイカレそうだ」 「弓の攻撃なら・・・・・・」 サジェルがブルーブレイドボウUを抜刀し、弦を引き絞り、照準を腹に定め、射抜く。本来なら相手の部位を次々と貫通させるがそれすらも阻み、腹に突き刺さった矢は折れてしまった。 「そ、そんな・・・・・・」 サジェルが愕然とする横で蓮がギルドナイトセーバーを構えている 「鬼陣化 鬼神降ろし【雷神の型】」 ギルドナイトセーバーに雷を降ろし、纏わせる。 双剣を重ね、雷の剣を作り、膝をつき、突く構えを取る・・・・・・ 「雷神剣【貫断】」 重ねて作った剣をグラビモスの方向へ、突き出し、真っ直ぐに延びる雷を発生させたが岩の様な外殻を持つだけの事はある。効いた様子が全く無い。 「やはり雷は効かぬか・・・・・・」 「いくら硬いとは言えどガンスの砲撃は効くだろう」 海王槍リヴァイアサンを抜刀し、前進突きが、グラビモスに当たる寸前で砲撃を腹に当てる。 砲撃は確かに肉質無視だが効いている様子が全くない。 「チッ砲撃程度では駄目か、ならば龍撃砲を当ててやろう」 ガンランスを構え、龍撃砲を撃とうとした瞬間、グラビモスがガスを噴出し、それを阻む 「ま、マズイ熱線が来るッ。全員、奴の左側へ潜り込め!」 全員がその指示に従い、グラビモスの左側へ行き、放たれる熱線を何とかやり過ごす。 その放たれた熱線は、全てを焼き払い、生えてた草は跡形も無く焼き払われ、その熱線に巻き込まれた小型モンスターは全て死滅した。 4人は始めて<恐怖>に戦慄を覚えた
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