- 日時: 2013/10/20 13:10
- 名前: シンラ (ID: FzNw55wO)
第7話「決着、そして・・・・・・・・・・」
クルトが手に持っていたのは、怪力の丸薬と呼ばれるものだった。難しい調合を何回も繰り替えさなければ手に入らず、クルトは一つしか持ってなかった。しかもその効果時間は極めて短く、扱いにくいアイテムの一つだった。だがその攻撃力の上昇はとてつもなく、鬼神のごとき力を得る、まさに激薬だった。 「だあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 クルトは怪力の丸薬を飲むと、リオレウスの元に駆け寄り、ブレイズブレイドをたたきつける。鬼神化したクルトの攻撃力はすさまじく、一撃でリオレウスの甲殻や鱗を弾き飛ばしている。 「はあっ!!」 ケイも鬼人化し、リオレウスを斬り付けている。 しばらく斬り付けた後、リオレウスがようやく落とし穴から抜け出した。しかし、その体はぼろぼろだった。しかもクルトたちの快進撃は止まらない。空に飛び上がったリオレウスの頭を、鬼神と化したクルトの一撃が捉える。頭の甲殻が弾け飛び、リオレウスが落下してくる。 「はあぁぁぁぁ!!!」 ケイが狙い続けていた尻尾がプツンと切れた。 リオレウスが悲鳴を上げながら逃げていく。しかし、それまでだった。リオレウスが怒ったのだ。リオレウスが咆哮し、たまらず二人は耳をふさいでしまう。しかもリオレウスの近くにいたケイは、リオレウスが放った火球に直撃してしまう。 「ケイ!!」 クルトは思わず叫んだが、そんな余裕はなかった。意識がケイのほうに向いた隙にリオレウスが滑空をしてきた。 「がはっ」 直撃だった。ジャギィシリーズの防御力が低いのと、怒り時のリオレウスの攻撃力が高いのとで、一撃で体力の八割ぐらいが削られた。かろうじて立ち上がったところにリオレウスの尻尾が飛んでくる。 「!」 だが、その尻尾は切れていたため、あたるぎりぎりのところを通過していく。 「あぶな!」 しかしまだリオレウスはクルトを見ている。これでは回復ができない。ガードするにもいつまで持つか分からなかった。 「どうする・・・・・・・ん?」 突如リオレウスがその場に崩れ落ちた。何事かと思って駆け寄ったが寝ているだけだった。 「急に寝た・・だと?」 その答えはすぐに見つかった。 「まったく、心配させないでよね」 ケイだった。見るとその手には眠り投げナイフが握られていた。 「いつもナイフは持ち歩いてるんだ。今回はたまたまそこらへんに眠り草が生えてたからね」 クルトは回復薬Gを飲みながら言った。 「いつもって、あんたはどこぞのメイド長ですか・・・・・・・」 「んなこといいから、爆弾置くよ。置きちゃうよ」 「だな」 二人はさっさと爆弾を置くと速攻で起爆する。 すさまじい爆発があったが、それでもリオレウスは立っていた。 だが、リオレウスの方は限界か近づいていた。脚を引きずり、エリア2から逃走しようとしていた。 だが二人は、ここで逃がすほど弱くはなかった。ケイが閃光玉を投げつけ、リオレウスを足止めする。そこにクルトが走ってきて、溜め斬りを叩き込んだ。それが最後の一撃となった。リオレウスはゆっくりと崩れ落ちていき動かなくなった。 「よっしゃぁ!」 「やったね!」 二人はハイタッチをした後、すぐさま剥ぎ取りにむかった。その途中、 「ねえ、クルト?」 「ん?」 「鬼人化中の私、変じゃなかった?」 「ああ、あれか。たしかに最初はびっくりしたけど、ハンターにはいろんなやつがいるからな。べつに気にしてねえよ」 「えっ」 「大体、しばらく一緒に狩りするんだから、んなこと気にするわけないだろ?」 ケイは少し戸惑ったような表情を見せたが、 「ふっ・・・・・・・ありがと」 「?」 「それより、剥ぎ取るよ」 「お、おう」 クルトはわけが分からないまま、剥ぎ取りに向かった。 クルトが手にしたアイテムは鱗が二枚、甲殻が、一個、尻尾からは逆鱗がでてきた。 「どうだ作者。うらやましいだろ」 「うるせえ。逆鱗が出なくて永遠とリオレウスを狩っていた黒歴史を持ってくるな!」 「クルト、早く行くよ。」 「あ、はいはい」 そして二人はタンジアの港へ帰るのだった。
タンジアにて
「本当か!爺さん!」 クルトは、ケイと別れた後、加工屋に来ていた。 「あうあう。これだけあれば十分じゃ。 「それじゃ、楽しみにしてるぜ!」 「明日の昼には完成するでのまっておれ。」 加工屋を出たクルトは、じぶんの宿に帰ってきた。 「ん?何だ?」 見ると見慣れない封筒がポストに入っていた。書いてあったのは、 「狩猟祭への招待状?」
続く
リオレウスを狩りまくったあのころ・・・・・・・・・・・・今もレアアイテムが殆ど出ません。物欲センサーめ!
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