Re: 小説を書きたいひとはここへ!( No.332 )
  • 日時: 2013/12/31 16:08
  • 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: e71DW9fh)

これだけ盛り上がってる中に私のks小説を投下していいのだろうか……。

〜第十一話「救出」〜

私には大きな影の正体が分かった。古龍観測船だ。
(……助かった!?)
だが安心はできない。

観測船には観測対象の古龍などのモンスターに襲撃された際、撃退する為の対巨龍用装備が多数搭載されているらしい。

ここからでも船員が叫ぶのが聞こえる。
「バリスタ拘束弾、撃てぇ〜!」
弾けるような音と共に、観測船からロープ状のものがついた矢が多数放たれた。
見事モンスターに命中し、怯ませた。
「今だ!出力全開!」
観測船はモンスターを吊り上げると、先ほど私が落下した海の上へと移動した。
モンスターは暴れる。観測船の姿勢が少し崩れた。
そして、ロープの一本が切れた。
重みに耐えきれなくなったロープは次々に切れ、モンスターは海へと着水した。
そして、そのままブクブクと沈んでいった……。

「やったぞ!だが喜んでいる暇はない、ハンターの救出に取り掛かれ!」
観測船から再び先ほどの矢が放たれる。それは私のすぐ横に着弾した。
これを伝って登れというのだろうか。普段の私なら余裕だが、寝返りをうつ事すら困難な今の私には到底不可能だ。
勿論、観測船からでも、それは分かっていたようで、観測船はロープを手繰り寄せてこちらへ近づいてきた。
この場所には観測船が着陸する程の面積はない。近くまで下ろして、私を引き上げやすくするつもりなのだろう。

その通りだった。
観測船は地上三メートル程の高さで地面に錨を下ろし、一旦停泊する。
中から船員と、先に救出されたらしいゴア装備の人が担架を持って降りてきた。
観測船の中からは四人の船員が見下ろしている。

「ちょっと大人しくしてて下さいね」
船員は私に声を掛けると、私を持ち上げ、担架に載せた。
その間にゴア装備の人がエイムofトリックを抜刀する。船員たちはみな首を傾げた。
ゴア装備の人は私の載った担架をエイムofトリックで持ち上げて、上の船員達の方に差し出した。
船内から拍手が上がる。
船員たちは拍手をし終えると、私の載った担架を受け取って船内に運び込んだ。

運び込まれた私は一安心した。
(……助かった)
そこで意識が飛んだらしい。後の事は憶えていない。

〜第十二話につづく〜