- 日時: 2014/02/02 20:30
- 名前: シンラ (ID: FlN1sZQ6)
書くの、いつぶりだろう・・・・・・・・
第9話「恐暴と闇と狂気と」
遺跡平原についた二人は、装備を整えていた。クルトの装備は、レウスシリーズにレットウィングだった。ケイの装備は、クルトが見たこともない装備をしていた。武器は、なぜか上位装備の、ゲキリュウノツガイを装備していた。 「よし。こっちはOkだ。ケイは?」 「・・・・・・・いいよ」 ここに来るまで、ケイは必要最低限の言葉しか発していない。 「無理すんなよ」 「・・・・・・・・・・」 クルトは戸惑いながらもベースキャンプを出発した。
エリア8と呼ばれる場所に着いた。 「ここには、何も居ないな。何処に行く?」 「・・・・・・・・・・・」 ケイは依然、無言をたもったままだ。 「はぁ。んじゃ、次は・・・・・・・・」 そのときだった。突如、段々になっている崖の上から、すさまじい音量の咆哮が聞こえてきた。クルトは、たまらず耳をふさいでしまう。 「何だ!?」 その答えはすぐに分かった。崖の上から現れたイビルジョーが、大ジャンプをしてきた。咆哮の主は、イビルジョーだったのだ。 「これがイビルジョーか!でか!」 クルトはまだ、イビルジョーに遭遇したことがなかった。モガの村で、レイから話を聞いたので、必要アイテムは分かっていたが。 「はあっ!」 クルトは、イビルジョーに向かって、大剣を振り下ろす。しかし、特に痛がるそぶりも見せず、逆に、クルトが踏みつけを、食らってしまう。 「がっ」 レウスシリーズといえど、所詮は下位防具。上位のダメージをうけて、たちまち体力がなくなってしまう。 「!」 ケイの顔が青ざめた。だが、そこを動こうとしない。幸い、追撃はしてこなかったので、クルトは回復薬グレートを二本飲み、何とか復活した。 「ケイ!しっかりしろ!」 クルトは威嚇をしているイビルジョーに攻撃しながら、ケイに向かって叫んだ。ケイは、びくっとなっだが、すぐに鬼人化して、 「わかってらぁ!」 と、言った。ケイは、ようやく本調子を取り戻したようで、次々と斬撃を繰り出している。そこにクルトの斬撃も合わさり、イビルジョーを、大きく怯ませた。 「いけるか!?」 そう思ったのも束の間、こんどは上空から咆哮が聞こえてきた。 「何だ?」 硬直はしなかったものの、一瞬だけ、気がそちらに向いてしまう。それを見逃すほど、イビルジョーは、甘くなかった。二人に向かって、タックルを仕掛けてきた。 「がぁ!」 「きゃあ!」 二人は大きく別方向にぶっ飛ばされた。しかも、クルトがぶっ飛ばされたのは、先ほど、上空から咆哮が聞こえてきた場所の、ちょうど真下だった。 「まずい・・・・早く体力を・・・・・・・って何だ!?」 遥か上空から黒い生物が、クルトに向かって急降下してきた。 「!」 間一髪かわしたクルトだったが、その回避で、スタミナを全部使ってしまった。 「っ!」 禍々しいその姿、現れたのは、もう一体のターゲットモンスター、ゴア・マガラだった。 ケイは、ゴア・マガラを見た瞬間、動けなくなった。クルトは、スタミナが、残っていない。エリアにモンスターが、二体居ると、難易度は跳ね上がる。しかも、どちらも、一体でかなり危険なモンスターだ。さらに現実が追い討ちをかける。イビルジョーが怒り出した。怒ったイビルジョーは、クルトに向かい、龍ブレスを繰り出した。当然、避けられるはずもなく、直撃してしまう。 「がぁ」 「ま、まずい・・・・・・・は、はやく、早くナイフを・・・・・・・」 ケイはまだ動けないでいた。奇跡的にクルトは耐えたが、もう動けなかった。 (私は何やってるの!これじゃあまた、あのときみたいに・・・・・・・・・) 止めとばかりに、ゴア・マガラが、クルトに右腕を叩きつけようとした。 (動け!動け!動いて!私の体!) ゴア・マガラの腕は、今にもクルトに当たりそうだ。もはや、ケイは、眼中にないようだ。 (だめ!だめ!やめてえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!) おもいっきりた叩きつけられた。 「!」 クルトの体は枯葉のように空を舞い、ピクリとも、動かなくなった (ああ、クルトが。仲間がいなくなった私の仲間になってくれたクルトが。死んじゃった。ワタシのせいでシンジャッタ。クク、アハハ。アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ。アア、マタカ。マタワタシガウゴカナカッタセイデ、ナカマガシンジャッタ。アイツラモオナジヨウニシヨウカナ?ウン、ソウシヨウ。アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ) そのとたん、ケイの体から、鬼人化とはまた違うオーラをまとった。イビルジョーより何倍も恐暴で、 ゴア・マガラより何百倍も黒く、禍々しいオーラだった。二体は、そのケイのオーラを感じたのか、素早くケイの方向を向いた。モンスターは、人間ほど喜怒哀楽がはっきりしていない。だが、それでも二体の顔には、誰が見ても分かるような、恐怖の色がはっきりと写っていた。対するケイの顔は、笑顔だった。だが、オーラに勝るとも劣らないほどの狂気に満ち溢れていた。
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ。・・・・・・・・・・・コロシテモ、イイヨネ?」
人間の暴走って、初めて書いたんですけど、どうですか?
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