- 日時: 2014/02/13 18:35
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: Uu/El2xX)
お久しぶりです! なんで小説書くのやめてたかって?
……忙しかったんですよ。色々と。 内容は聞かないで頂けると嬉しいです。
では、小説いきます。 まだ題名が無いんですけどね……。
〜第十五話「闘技大会で腕試し」〜
抽選会から三週間が過ぎた。
私は久しぶりに防具を付けた。重くはないが、何か違和感がある。
この三週間、鍛えたつもりではあるが、まだ足りなかっただろうか。 ……それとも、この防具が貸与品だからだろうか。
訳が分からないだろうから、説明しよう。 今、私は、闘技大会の受付を済ませ、装備を身に付けている所だ。
闘技大会とは、指定された装備とアイテムでモンスターを討伐する時間を競う競技だ。 参加希望者が多いので、ほぼ毎日行われている。 数十年前までは、賭け事のひとつだったらしい。 多くのハンターの腕試しの場であり、ギルドの収入源の一つでもある。 闘技大会の観戦を目当てにこの街を訪れる観光客も多いとか。
今私が着終わった防具は、ブレイブシリーズで、新米ハンターに勧められる安価な装備だ。 強度は、防具としてはないよりマシ程度だが、普通の服よりはかなり高い。 ジャギィに噛まれた程度では破れないだろう。間違いなく痛いけど。
武器は料理に使われる包丁と大差ない刃渡りの片手剣、ハンターナイフ。 ……むしろ斬れ味では包丁にかなり劣る。
今回の相手は、青藍の狩人こと、ドスランポス。 大型モンスター程一撃は重くないが、非常に素早く、なかなか手強い。一撃入れるだけでも大変だ。 また、子分であるランポスも十頭前後用意があるとか。こちらにも油断はできない。
闘技まではあと二時間ほどある。 私は防具を付けたまま待合室の椅子に座り、「モンスターの書」を読む事にした。 迷わずドスランポスの頁を開く。 狩りに出発する前には必ずこうするのだ。荷車の中で読むと酔うので自宅で読むのだが。 (ふむふむ……ドスランポスの弱点は顎の下の鱗の薄い部分、か……) なんて事を考えながら、時間を潰す。
一時間半が過ぎた。 「闘技の準備をして下さい〜!」 係員が声を掛けた。どうやら前の闘技が早く終わったらしい。 (それじゃ、行きますか!) 「はい!すぐ行きます!」
私は椅子から立ち上がり、ハンターナイフを腰に差した。
〜第十六話につづく〜 |