- 日時: 2014/02/23 00:47
- 名前: genmai (ID: DMr7uRrt)
やばいw書くの楽しすぎて更新ペース早すぎるw
第四話 「涙の意味」
俺たち四人はギルドの救援を呼び、ガーグァの荷車に乗って本部へ帰ってきた。 今回の事件は選びぬかれた精鋭の負傷と、凍土に現れたティガレックスという少々危険な存在で大きく取り上げられた。そして、、、
「アトラスさん、大丈夫なのか、、、?」 「そうだねぇ、、、。」 帰還後、アトラスは右腕の大出血と複雑骨折で病棟に搬送された。 突進の衝撃とともに轟竜の牙にまともに噛みつかれ、腕は見るも痛々しい悲惨な状態だった。 俺たち三人は凶暴モンスターとの戦闘と、師の大怪我で大きなショックを受けていた。
だが、当然疲労も溜まっておりその日はハウスへ帰り深くねむりについた。 その日まだアトラスは帰ってこなかった。
ーーー
翌日、起きると体の疲労は取れたものの心のモヤモヤ感は残っていた。 俺は装備を身にまとい、ギルドへ向かった。そこには、、、
「あ、アトラス!無事でよ、、、、っ!!??」
そこには、元気そうなアトラスの姿があった。右腕のないアトラスの姿が、、、 俺は震え声で言った。 「な、なんでぇ、、、?」 「ん?何がだ?、、、ああ!これか。いやぁ実はさ、病院のじじぃがさ、[こりぇは何か悪いものに取り憑かれとるぅ!切断せねぶぁ!]とか言って勝手に切断しやがったんだよ!迷惑な話だろ?」 そう言ってアトラスは笑っていた。いくら学力の低い俺でも、それが大嘘だということが分かった。 「見え透いた嘘ついてんじゃっ、、、「あ!そういや本部に呼ばれてたんだったぁ。俺行くな!」 俺の言葉を遮ってあいつは本部へと向かった。
俺は実際どういう容体なのか、病院へ行ききくことにした。
「なぁ、アトラスは一体どういう状態なんだよ!?」 俺は大層な白髪と白ひげを生やした医師にきいた。 「、、、。本当はそいつに口止めされていたんだがのぅ。ぬしには言った方がいいじゃろ。実はな、、、」 医師は"その時"の会話を詳しく話しだした。
ーーー
「なぁ、お医者さん。どんなんだ?俺の腕。」 「、、、まぁ切るしかないじゃろ。骨はキレイに粉々になってしもうてるし、失血しすぎで腕の肉は腐りかけとる。遠い東の国では義手をつけることも可能じゃろうが、ぬしの場合は別じゃ。 肩の靭帯までズタズタに噛み切られ、義手をつけても動かすことは不可能じゃろ。」 「なっ、、!!、、、、そうか。もう右腕は帰ってこないってことなんだな。」 「仕方のないことじゃ、、、」 「、、、なぁ。お医者さん。俺、ギルドに呼ばれてんだよ。」 「!」 「多分今後の話しだろう。こんな状態じゃハンターなんてやってられないだろうってな。」 「そうかい、、、」 「お医者さん、この会話はあいつらには言わないでおいてくれよ。」 「あの三人組のことか?何故じゃ?」 「だって、、、
ーーー
「"あいつらに負い目を感じて欲しくないから"じゃとさ。」 「っ、、、。」
俺はなにも言う事ができなかった。今アトラスが本部に行っているのはハンターを辞めさせられるからだろう。
俺は病院から出ていき、ハウスに戻った。
(俺が無理に凍土に行きたいってせがんだから、 俺がクエストをろくに確認しなかったから、 俺があの時攻撃を弾かれたから、 俺がっ弱いから、、、!)
自分のせいで師のハンター人生を壊してしまった。 俺は自分が情けなく、悔し涙をこらえることができなかった。
(、、、強くならなきゃいけない、、、!!!) 俺はそう、心に誓った。
to be continued |