Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!( No.568 )
  • 日時: 2014/03/01 21:11
  • 名前: 真夏のペンギンさん& ◆K54cG3pm6Q (ID: b0DhxFjw)

続き

「久しぶりだな、真面に奴と戦うのは。相棒と行った以来だ」
「えっ、ドルトーニさんミラバルカンを倒した事があるんですか!?」
「ああ、そうだ。奴を倒した時にこのペンダントを作ったんだ。
今でも覚えてる。相棒とお揃いだ。そして約束した。必ず弟子に渡すと。そうだ!今君に渡そう。そして探してくれ、お前の相棒を」
セロはドルトーニが言った意味がわからなかった。
ベースキャンプを出た途端二人は驚きの余り何も言えなかった。
草木は燃えて枯れ山を燃やし溶岩が流れ、大地は割れ、水は枯れ
果て命の気配が無い。まさに地獄である。その中心に奴はいた。
ミラバルカンである。
「行くぞセロ君!」
「了解です!ドルトーニさん」
まずセロがミラバルカンに一撃を当てた。ミラバルカンはセロを睨むと空が狂わんばかりに吠えた。ミラボレアスは全体的に肉質が硬い。柔らかくて狙うことが簡単なのは脚の一部だけだ。セロは確実に当てては避けている。ドルトーニなどは頭を斬りつけている。攻撃が当たってしまう可能性が高く危険だ。しかし流石は彼である。避けるだけではなく連続で攻撃している。さすがに喰らいすぎてバルカンが怯んだ。その時セロが段差から高く飛び上がりバルカンの翼を斬りつけた。バルカンは倒れた。そしてセロがミラバルカンの頭に飛び乗った。バレバレ付近に伝わる技乗り攻撃だ。
「エイッ!よっと」
バルカンは痛みの余り倒れた。すかさず二人は爆弾を設置し爆発させた。バルカンの角は折れて翼はボロボロになった。見後な戦い方である。しかしついに奴は怒った。身体がまるで炎の様な紅に染まり口から火をこぼしている。吠え散らかすとバルカンは空高く飛び上がった。空高く舞い上がったその姿は空を覆う炎の様だった。空で力強く羽ばたいたその時、隕石を落とした。次々に落ちる隕石はまさに雨の様だ。ミラバルカンの攻撃が始まった。隕石を落とし終えると急滑空してセロを吹き飛ばした。
「ガハッ」
よけきれなかった。見事に直撃した。かろうじて立ち上がったがすぐにバルカンは大爆発を起こした。かろうじてセロは回転回避したがもう活きが切れて動けない。防具はもう粉々でさらにバルカンはさらにブレスしようと構える。
「さすがに無理かな…もう終わりか」
セロは死を覚悟した。その時、ドルトーニが飛び出しバルカンに盾を噛ませた。ブレスは暴発してバルカンの顔が吹き飛んだ。
「セロ君!君はまだ此処で死ぬ運命ではない!」
ドルトーニは剣だけを握りバルカンを切りまくるとバルカンに片手剣を突き刺した。彼は
(私は君の未来に賭けよう!君なら私がいなくても大丈夫だろう!きっと)
バルカンは片手剣を振り抜くと爆発を起こした。ドルトーニは爆発に巻き込まれて消えた。
「ドルトーニさァーん!!」
返事は帰ってこなかった。空にブナハの帽子が舞う。自分が動けない為に他人が死んだ。セロに怒りがこみ上げてきた。自分とバルカンに。
「なんで……なんでなんだよォー!なんで……死ななくちゃいけないんだァー!奴は許せない。殺す。消し去ってやる!」
セロは見たことがない構えをした。蒸気機関の歯車が狂う様な唸りをあげ盾と剣が合体して巨大な斧になった。
「ウラァー!」
一発斬りつけただけでバルカンは怯んだ。すかさずセロがバルカンの正面に立つとセロは持ち手のトリガーを引きながら頭部を斬りつけた。刃から出た光が斬撃と共に直撃すると
バルカンの顔面が爆発した。
「もう一回!」
今度は刃に隙間が空きその隙間全体から光を放っている。セロは光を溜め込み斬りつけた。当たると同時にバルカンの眼が飛んで行った。呻き声をあげて逃げて行った。セロはただ立っていた。不意に雨が降り出した。雨粒は血で赤く染まった。血で染まった雨は地までも紅くした。血で染まった帽子を拾うとセロは一人歩いて行った。

クエストクリア

セロが一人帰るとギルドマスターが慌て駆け寄ってきた。
「ドルトーニにが死んだというのは本当か!?」
「はい……僕が失敗したから」
「せっかく嬉しい話があったのに。彼奴は」
「何ですか?その話って」
「君を特殊部隊エグゼギアスに任命する。」
「掃討部隊!?」
エグゼギアスとは様々な地方のギルドが選んだ実力のある選抜100名の無名ハンターで構成された特殊部隊である。別名掃討部隊。危険なモンスターの抹殺、密猟ハンターの逮捕、未知のモンスターの捜査などである。此処を出るということは一流ハンターになる近道であり、新米ハンターの憧れである。
「防具や武器はこちらから支給する。安心してくれ」
「だけどなんで……僕なんかが?」
「ドルトーニが推薦したんだ。お前の為に。だから彼奴の分まで生きろ!」
「くっ……はっ、はい!」
その時セロは心に誓った。あのミラバルカンを殺す。そしてドルトーニさんが言う最高の相棒をみつけると。

1章 完

あとがき

また新しい人増やします。