- 日時: 2014/03/25 13:39
- 名前: 翼の勇車 (ID: .vGmR6TY)
ダブルサクライザーさん、そのネタいただき! ……嘘ですすいません。 というわけで更新! 一応聞きますが、主殿、大丈夫ですか?
第六話〜砂漠へ〜
……え? 連れてきたモンスターって、この三匹だけじゃないの? 「おいカスケ、他の奴らのこと話してなかったのか?」 キョトンとした私の顔を見たクックがそう聞くと、カスケさんは苦笑いをしていた。 「ごめんごめん、言うの忘れてた。結構他にも連れて来てるよ。……一緒に活動はしてないけど」 そうだったのか。 「んでもって問題は、そのクエストをどうするかって話だけど……」 「とりあえず会いに行きゃあいいじゃねえか。あんま目立たねえようにしろって言えばいいんだろ?」 確かに今回のクエストは、そのドスゲネポスの『観察』が目的だ。話を付けて活動を抑えれば、ギルドもそんなに気にしなくなるだろう。 「……で、誰が行くんだ?」 「本当にすまないんだけど、僕はちょっと予定があってね。行けないんだ、ごめん」 クックの問いにカスケさんはそう言った。そんなに謝らなくてもいいのに。 「分かってると思うが、俺様はカンベンしてくれ。砂漠なんかに行ったら干からびちまうよ」 トトスがいつになく本気で言っている。トラウマでもあるのだろうか。 「すまんが俺もパスだ。カスケについて行くことになっている。悪いな」 「じゃあ、行くのはボクとミズキとネオで決定だね!」 本来ダイミョウザザミは砂漠に棲息しているモンスター。これはとても心強い。 その後時間と待ち合わせ場所を決め、しばらくの間談笑していた。片目のドスゲネポスの情報が欲しいと言ってみたが、見た方が早いし、楽しみとして取っておくといいと言われた。 「それじゃあそろそろ失礼しようかな。お二人さん、行こう」 「ハイ、ミズキ。納品の特産キノコ」 ギザミが袋を渡してくる。いつも、納品用素材を集めておいてくれている。ありがとうと微笑み返してから(最近、ギザミの表情がわかるようになってきた)、解散したのだった。
~後日、砂漠にて~
「あづーい……」 砂漠が暑いことは知っていたが、まさかこれほどとは……。 「ご主人、クーラードリンクだにゃ」 ネオに渡されたビンの中身を飲み干すとキンと冷たく、暑さが引いていった。 「……人間って大変だね」 ギザミがつぶやく。 私たちは今、広大な砂丘を進んでいた。ちなみに私とネオは、ギザミのヤドの上にいる。 「ここら辺が、ドスゲネポスのよく目撃されるエリアだにゃ」 地図を広げてネオがそう言った。 「……オッギャオッ……」 「お、ゲネポスの鳴き声だね」 ギザミがハサミで指し示した先を見ると、一匹のアプケロスを狩る数匹の鳥竜種だった。なるほど、あれがゲネポスか。確かに体型なんかがランポスと似ている。 「確かに連携がすごいにゃ」 ネオが感心して見ていると、アプケロスがドサリと倒れた。早くも仕留めたらしい。すると岩の陰から、他のよりも倍近く大きなゲネポスがゆっくりと歩み出てきたのだった。 |