- 日時: 2014/03/27 15:20
- 名前: 翼の勇車 (ID: 1XyAfABH)
そして更新! 関西弁、たまに間違えてるかもです。御容赦をー。
第八話〜魂の叫び〜
「うああああ!!」 「ひいいいい!!」 「なんでこうなるんやああ!!」 現在、絶賛逃亡中。なんでこうなったかって? それはね……。
~2時間前~
「ギャオッギャオッ」 私達は今、ゲネポスの巣の中にいる。ゲネッポが、紹介するたけでは飽き足らず、招き入れてくれたのだ。今は皆で仲良く宴の真っ最中である。ゲネポス達がコップを器用に持って、中の液体を飲んでいる。不思議な光景だ。ちなみにゲネッポ曰く、飲んでいるのは血液で作った酒だという。うええ……。 そして宴が終わり、ゲネッポがベースキャンプまで送ってくれることになった。 「ありがとうゲネッポ。ボクだけで護衛はちょっと不安だったんだ」 「……オレの存在を忘れないで欲しいにゃ」 「かまへんかまへん。まあガレオス程度なら、ザザヤンに手出しすらせえへんと思うで」 その時だった。一匹のガレオスが、こちらに向かってきた。 「なんでや!?」 あんなことを言った手前どうするかと思っていたが、ただそう言っただけ。まあ、本人もかなり焦っているのだろう。そしてそのガレオスが、砂上に飛び出した。 「ドスガレオス!?」 ネオが焦ったようにそう言った。へえー、ドスガレオスかぁー。……ドスガレオス!? 「逃げるで!」 ゲネッポの指示に従い、皆で走り出す。まあ私とネオは、ギザミの宿に乗っているんですが。 ドスガレオスは再び砂中へ戻り、凄まじいスピードで追ってきた。 そして今に至る。 「なんでこうなるんや、ワイがなんか悪いことしたかいな? 確かにアプケロス大量に殺したけんども、それは生きるために必要だったからや。それでこんな仕打ちはないやろ。それに……」 ゲネッポが何やらすごい早口で愚痴っている。私だって泣きたい。 「ギザミ! ギザミの力なら止められるんじゃない?」 「相手は砂の中だよ!?流石にボクでも無理! ミズキが音爆弾か何か持ってるんなら話は別だけど……」 そんなに都合良く持っているはずがない。どうしよう。すると会話を聞いていたのか、ゲネッポが動いた。 「ああもう分かったわ、やったらええんやろ?やったら! 皆耳塞いといてや! みせたるわ芸人魂!」 そう言ってドスガレオスの方を向いた。当のドスガレオスは、ブレスを吐こうと顔を出したところだった。突進してくるドスガレオスを後ろに跳んで避けるゲネッポ。そして彼の技が炸裂した。 「なんでやねん!!!!!」 ツッコミの王道が、肉眼でも波動が見える程の大音量で響き渡った。それを聞いたネオがつぶやく。 「バインドボイス……」 |