- 日時: 2014/03/31 10:37
- 名前: 布都御霊剣 ◆Mp0wNgpgF6 (ID: 0zaiCj8k)
モンスターハンター「焔の詩」2話後編 ケチャワチャが怒り状態になり、攻撃は激しさを増した。 低空を滑空し、こっちへ突進してきたのを私は 精鋭討伐隊剣斧を立て、刃の部分を踏み、柄の部分へ足を書け、跳躍する。 すると、ケチャワチャを飛び越し、ソノケチャワチャは、l岩に頭をぶつけ、悶絶していた。 これは本来操虫棍の技だが、聞いた話しをただ見様見真似でやって見たのだが、案外上手く行った。 この身軽さが、一つの武器でも合った。 皮膜に向かって剣形態へ変形させて、を振り下ろし、切り上げ、また振り下ろし、斧形態へ変形させながら横に薙ぎ、後ろへステップし、少し距離をとり、納刀する。 するとケチャワチャは立ち上がり、耳を広げた。 どうやらさっきので頭が冷えたらしい。 そして、鼻から粘液を飛ばす。 これをケチャワチャに接近し、避ける。 腹下に潜り込み、剣形態へ変形させながら抜刀し、振り下ろす。 そして、腹に一突き、くらわし、装填されたビンの力を一気に解き放ち、切り裂く。 ――属性開放突きだ。 そして、一気に放出し、その反動で後ろへ飛んだ。 ケチャワチャはこの一撃が致命傷になったのか、一度状態をおこし、倒れこんだ。 メインターゲットの撃破に成功した。 本当の事を言うと、上位のケチャワチャ程度は楽に討伐できる程度の技能も技術も経験も揃っている上、既に5体討伐している。 別に素材が欲しい訳でも無い。 あの1週間前に受けた誘いになるかどうかをずっと考えていた。 つまり、気晴らし程度にうけたクエストだった。 体を動かせば少しは・・・・・・という所だった。 ふう、とため息をつき、袋から何かを取り出す。 取り出したものは――あの紅い破片だ。 それは水晶のように透き通っていて、そこには私が映っていた。 (私は――どうすればいいのだろうか・・・・・・) 紅い破片に映りこんだ私に対して問いかける。 答えは返ってくるわけもなく、ため息をついた。 そうこうしている内に、迎えの便が来た。 わたしはそれにのり、村へ帰った。
村の酒場には、ジェノスがいた。彼もどうやら一仕事終えた後らしい。 「アズルライト・・・・・・どうするんだ? パーティーメンバーに入るかは入らないか。あれから1週間経った・・・・・・そろそろ気持ちの整理が済んでもいいだろう」 「私は・・・・・・」 言いかかった所で歯切れが悪くなり、言葉が詰まった。 私は。 どうするべきか。 誘いに乗るか、乗らないか。 私は口の中にたまった唾を飲み、答えた。 「誘いには・・・・・・乗れません。私は復讐を達成する為にハンターになった。それに他人を巻き込むことはできない。それがたとえ――父さんのパーティーメンバーだとしても」 「そう・・・・・・か。それ程の強い意志を止めようとは思わない。どうせ、止まらないだろう。そう言うところはガルドネットに似ているな・・・・・・あいつも一度決めたら何が何でも突き通す所があった。まあ・・・・・・一つだけ助言させてもらう。ハンターとは、飛竜と相対した時、己の限界を知る。その限界を知り、絶望したと言うのであればそれはハンターを辞めた方がいい。だが、その限界を超えたときこそ、正真正銘ハンターとなる。その事を覚えておくと良い」
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