- 日時: 2014/03/31 14:34
- 名前: 布都御霊剣 ◆Mp0wNgpgF6 (ID: 0zaiCj8k)
モンスターハンター「焔の詩」3話 「あ、アズルライトさん! ギルド直々のクエストがきたわ。あなた宛に」 そう言って受付嬢がクエストの内容を書いた羊皮紙を渡してきた。 その内容は・・・・・・ドスジャギィ一頭の討伐だった。 「あの、ドスジャギィ一頭の討伐だったら何も私に頼まなくても・・・・・・」 すると、受付嬢が少し困った表情をし、こう告げる。 「ん〜それが、どうもフィールドの様子が変だって言うの・・・・・・何か、まだ別のモンスターいるらしくて・・・・・・」 「つまり、環境不安定である・・・・・・と」 受付嬢はコクンと、頷いた。 つまり今回の内容はドスジャギィ討伐及びフィールドの調査。他の大型モンスターに関しては狩っても狩らなくてもいい、そんなところだろう。 「・・・・・・なんか変わった事はある?」 受付嬢にそう尋ねた。 「それが・・・・・・草食獣の死体があちらこちらに散らばってるって聞いたの。あとは・・・・・・ジャギィの鳴き声が無いってクエストの依頼者は言ってたわ・・・・・・で、これはギルドマスターの命令だけど――今回のクエストはもしかしたら一人では危険すぎるかもしれない・・・・・・ということで3人以上のパーティーで行ってくれって」 「ちょっと待ってください。3人以上のパーティーって、私・・・・・・いつも独りで狩りをしてたのは知ってるはずでしょ? なのになんで私に・・・・・・」 「それはギルドマスターがあなたの腕を信頼してるから。それとパーティーメンバーに関してはギルドマスターの紹介文で集めてもらったから大丈夫。後10分すれば集合時間だから・・・・・・もうすぐ来ると思うわ」 すると扉が開き、2人、頭装備を右腕に抱え、入ってきた。 1人は衛士隊正式盾斧を背負い、カブラSを身に着けた琥珀色の眼をした少年がいた。 歳は恐らくあまり変わらないくらいで十代半ばだろう。 もう一人は・・・・・・ライトボウガンのヴェールシューターを担ぎ、オウビ−トSを全身に纏った人物だが、その顔には見覚えがあった。 「・・・・・・ジェノス?」 「誘いを断った人物のパーティーメンバーになるとはな・・・・・・まあ、それは置いといて――まだ、彼の紹介をしていなかったな。ほら、自己紹介だ」 「アンバーです。ジェノスさんの一番弟子です。よろしくお願いします」 「私はアズルライト。こっちこそよろしく」 「ところでアズルライト・・・・・・パーティーは今回限りにするのか?」 私は少し考えてから言った。 「今はそのつもり。まあ、実際やって見ないとわからないから・・・・・・クエストを終わらせてから決めるつもり」 「そう・・・・・・か」 私と、アンバー、そしてジェノス。 この3人で遺跡平原の調査をすることになった。
遺跡平原に着いて、私達がいきなり見たものはドスジャギィの死体だった。 「深い爪の痕に、火傷・・・・・・それから傷口から進入している毒素・・・・・・これらの痕から推察するにまず、数分前の傷だろう。それからこれらの傷から察するにあいては恐らく・・・・・・」 一瞬、火球が私達を横切った。 その火球が飛んできた方向を見るとそこに居たのは桜色の甲殻を纏った女王がいた。 「師匠。あれは一体・・・・・・」 「リオレイアの亜種だ・・・・・・本来遺跡平原にはいない筈だが・・・・・・」 「・・・・・・そんな事はどうだっていい。討伐するなとは言われてはいない」 そう言いながら 精鋭討伐隊剣斧を抜刀する。 「・・・・・・そうだな。サポートに回る。アズルライト! 尻尾を切り落とせ、アンバーは腹下に潜り込んで攻撃!」 私とアンバーはその声に従い、リオレイア亜種に切りかかる。 |