モンハン小説を書きたいひとはここへ!( No.780 )
  • 日時: 2014/04/01 14:04
  • 名前: 布都御霊剣 ◆Mp0wNgpgF6 (ID: 0kWbko5l)

モンスターハンター「焔の詩」5話
「リオレイアはリオレウスを呼ぶことはできるがその逆は出来ない。先にリオレイアにダメージを与えているから効率は落ちるが・・・・・・そうしたほうが比較的安全に倒せる。混戦は避けたいからな」
そうは言ってもリオレウスを探すのは難しいものがある。
リオレウスはすぐ移動する上に空と同系色の為、見つけづらい。
(リオレイアがリオレウスを呼ぶんなら・・・・・・それを利用しない手はない・・・・・・)
そう思って私が考えた作戦をジェノスに言って見た。
「リオレイアがリオレウスを呼ぶんなら・・・・・・それを利用したらどうだろう。あのリオレイアはだいぶ弱っている――多分、もう一押しで倒せる。で、そこまでに消耗したらリオレウスを呼ぶはず・・・・・・そのリオレウスを叩く。幸い、リオレウスにはペイントしてあるから近づいてきたら臭いでわかるはず・・・・・・」
「ところで・・・・・・もう一押しで倒せる確証はあるんですか?」
「そこは――ハンターとしての勘と言うのかな。私は2年半の間ブランク無しでモンスターと戦ってきた私の勘を信じると言うなら・・・・・・」
「解った。信じよう」
そう言ったのは意外にもジェノスだった。
それに対し、アンバーが食い下がる。
「師匠! そんな当てにもならないものを信じると言うのですか!? 僕にはそんな真似は出来ません。もし外れたらどうするんですか!? 全員の命を危険に晒すんですよ! それに――」
「アンバー。お前は仲間を信じることを覚えろ。そもそもハンターは常に危険を孕んでいる――そこに確実性など無い」
いつもより低めの声でそう告げた。
「それでも――僕はまだアズルライトさんを信じれるわけではありません」
「そう・・・・・・か。自由行動を許可しよう連携の取れない者といても効率を落とすだけだ」

それから私とジェノスはリオレイアを探しに、アンバーはリオレウスを探しに別行動をとった。
「・・・・・・少しきつく言い過ぎたんじゃないの?」
「アイツにはあれくらいが丁度いい。アイツはよっぽどでもない限り人を信用しようとはしない。大方、過去で裏切られたことがあるんだろう」
「その程度の認識でいいの? 仮にもアイツの師匠でしょ? なのに――知らなくていいの?」
「――過去はアイツの問題だ。そこに他人が入る余地は無い。それに、話したくなったら自ずと話すだろう」
淡々とした口調でそう言う。
すると、そらから羽ばたく音が聞こえてくる。
上を見上げるとそこにはリオレイア亜種がいた。
「――喋っていたら向こうから来てくれたか・・・・・・」
私とジェノスは一瞬にして臨戦態勢に入った。

(全く、師匠はどうかしている・・・・・・人の勘何て言う不確かなものを信じろだって?)
本当に、どうかしている。
突然、記憶がフラッシュバックし、あの時の事鮮明に、浮かび上がる。
(ああ――またこれか・・・・・・)
頭装備を脱いで瞬きをし、頬を軽くはたく。
(信じるから・・・・・・裏切られるんだ。最初から信じていなければ裏切られることなんてない。それに――今回限りのパーティーと思えばいい)
少し進んだ所に、アプトノスが一頭いた。
そのアプケロスに襲い掛かるリオレウス亜種も。
固唾を飲み、武器を構え、リオレウスに勝負を挑む――