- 日時: 2014/03/16 14:11
- 名前: 葵只 ◆9sSjKSOhi2 (ID: EwPm.y2W)
あと自分ではあまり上げないようにする。 つまり感想ください(殴
第四章 運命
時は既に夜を越えていた。 しかし未だにドスランポスは弱ることもなく、アリカの弾は既に現地調達分もなくなった。 そして何よりアリカの体は限界だった。
途中何度かドスランポスの噛みつきを受けた。しかし防具により大事には至らなかったが、感覚が麻痺している。 アリカは未だに諦めてはいなかった。支給品箱になんと、通常弾Lv2が入っていたのだ。 限界がきた体に鞭を打ち付け、アリカはベースキャンプから出ようとした。
しかし何者かに手を掴まれた。
「きゃっ!?」
「まあ待て」
アリカの手を掴んだのは紛れもなくあのハンター・・・四年前に助けてくれた双剣ハンターだ。 あのあと、養子として引き取ってくれる家庭を探してくれたのもこのハンターだった。 名前は確か・・・ヴェルズだ。
「ギルドから捜索依頼が出されている。もう制限時間は過ぎているぞ」
「でも私は!後少しなのに!」
わがままなのはアリカもわかっていた。 既にギルドが定めた制限時間もすぎている。 しかし、僅かな希望がまだポーチにあるのだ。 このチャンスを見逃すわけにはいかない。
「・・・分かった。ギルドには俺から言っておく。」
ヴェルズは呆れたように首をふる。
「但し、今回は街に帰る。この依頼はアリカの独占ということにしてな。」
ヴェルズはギルド専属のハンターらしい。 既にG級ハンターの資格もとっており、ギルドの偉い方々ともふれあっているというから驚きだ。
しかしアリカはもう何も考えられずにいた。 結局その日は街へ帰還することになった。
次の日。 アリカはギルドの受付嬢から説教を受けていた。 |