- 日時: 2014/07/20 14:35
- 名前: ユイト ◆AqtLiM8aXQ (ID: OtsjHRuI)
〜〜〜第五話〜〜〜
「リオ…レウス…。あの時の奴に似ている…!」 あの時のリオレウス、ギルの引き金を引いた奴と同じような容姿のリオレウス。 あの時から悔しさが残っていた。 今、改めてリオレウスを見ると鱗は逆立ち、甲殻も刺々しく、尻尾なんかは棘が肥大化してより鋭くなっていた。 「どうしたんですか…えっ!?リオレウス…?」 ルキナ達が船内から出てきて驚いていた。 無理も無いだろう。突然リオレウスが現れたのだから。 「あれは…特異個体?通常の個体とは違うし、メゼポルタ付近に現れる奴とも違うし…」 「新大陸特有の特異個体なのだろう。しかしあの甲殻と言い尻尾と言い痛そうだな…」 「お前も十分痛い甲殻持ってるくせによく言えるな」 「え?スパインって甲殻もってるの?」 「ま、まあそこは置いといて…あいつはどうしますか?」 「もちろん、狩る!!」 かくして、俺達6人(?)対1匹の戦いが今、始まった。
〜〜十分後〜〜
「クッ…硬すぎないか?」 このリオレウスの甲殻はG級の比にもならないくらい硬かった。 「多分だけど…特異個体の鱗…荘鱗よりも硬いわ…。こんなのどうやって倒せばいいの…?」 「やはりあの手を使うしかないか…」 スパインはそう言った。 何を指して言ったのかは分からない。 「あの手?何をする気なんだ?」 「ジラン、貴様の持っている武器は何だ?」 「えっと、これは“双閃剣“です。双剣ですけど長いんですよね。因みにこの名前は自分で付けました」 「ゼランに変わってその双閃剣で鬼人化しろ」 「よくわからないですけど……鬼人化すればいいんだな? …ゥォォオオオラァァアアアア!!!」 ゼランが鬼人化した直後、待ちきれないと言わんばかりにリオレウスが火球を放ってきた。 「オラァァ!!」 その火球はギルが前のように弾き飛ばした。 「いけるか…ゼラン?」 「「いける…!」」 ゼランの状態のはずなのにジランの声も聞こえる、これが… 「これがジランの力だ」 「「開放する…。この剣の力を!!」」
〜〜〜つづく〜〜〜 |