- 日時: 2014/07/09 15:01
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: k6Cfp4uk)
その24 決して解き放たれてはならない存在
〜炎視点〜
部屋は開かれた。中にいるのは…ありとあらゆるモンスターが混ざったかのようななぞの生き物…それとある人間・・・。 いや、その人間はそこに捕らえられているといったほうがいいかもしれない。
「グギョグァァアアアアアォォォオオオオオオ!!!」
謎の生物は炎を見た瞬間に襲い掛かる。その巨体からは想像もできないほどの速度で接近する。
「うざい」 ズゴン!!!
それに真っ向から対立するかのように回し蹴りをおみまいする。それは某超サ○ヤ人よろしくな強化をされたラージャンを一撃で粉砕したあの破壊力…。 その生物の体もばらばらに破壊する。
「グギョァアアアォォオ!!!」 「やはり再生くらいするよな。そらそうだ」
破壊されたからだは瞬く間に元の形に戻っていく。
「ガァアァアォォギョァアアア!!!!!!!」 ズドガァァァアアアアアアアアアンン!!!!!
多数ある口からさまざまなブレスが放たれる。炎、水、雷、氷、龍…それぞれが干渉することなく、最大限の威力をもってして炎に襲い掛かる。
「…遅い。」 ズバッ!!!
それを炎は…一瞬で消した。
「ゴギャァアアアゴォォオオアアアアア!!!!」
謎の生物は自身が持つありとあらゆる物を解き放ち、全方位から炎に向かって攻撃する。
「こんな密度では俺は殺れない」
それをすべて見切る炎…そして懐に近寄り…
「失せろ」 【パラレルブリッツ!!!】 キィィン!!!!
残像を用いた同時突き攻撃をぶち込んだ
〜ミラバルカン視点〜 「それで、俺たちは何をすればいいんだ?振り向けばいいのか?一応SPDP皆伝だ!(゜Д゜)彡」 「…元の世界に帰すために働け」 「…俺ハコイツヲ捕食デキレバドコデモイイノダガ…」 「close your eyes...」 相変わらず個性豊かすぎる面子の対応に困るミラバルカン。 とそこへ…
「み〜つけた♪」 「あらあら、人間の姿をしても無駄ね。気配が大きすぎるもの。」 「…ちっさっきのやろうか」
さきほどミラバルカンを打ち落とした二人組みが現れる。 4対2ならこちらに利はあると思っていたのだが…。
「かわいい!握手してください!!(゜Д゜)彡」 「…俺ニモオ願イシタイ」 「close your eyes...」
予想以上にどうしようもないものたちだった。
〜地下10階〜
「どうも、放置された地です。」
炎によってぶち切れ状態をなんとか解除してもらったが、鳩尾のダメージが大きすぎてまだまともに動くことは厳しい。というよりメタ発言やめてくれ。 平静を取り戻した地ではあるが、さっきまで自分が何をしていたのかははっきりと覚えている。
「…うっ…!」 「ん?どうした残妖?感謝するんだったら炎に…」
地は自分より炎のほうが役割が大きいと思ってそう言おうとしていたが…
「うわあぁぁぁあぁああああん!!!!!!」 「ぐおっ?!」
その前に残妖が泣き出してしまった。 思いっきり飛びついてきたのだがさっき炎に殴られた部分に来たため痛みがぶり返す。 しかしまぁ…あんな状況におかれたらそら泣きたくなるよな。うん。 そう思った地はとりあえず何もしなかった。
「(…どうでもいいけどこの状況…俺と変われっていうやつでそうだな)」
…それはたぶんいろいろな人が思っていることだと思う。
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