- 日時: 2014/07/10 21:41
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: cgTp.A.9)
クロスオーバー 7倍quasar ×ダブルサクライザー
十一章続き
〜集会浴場〜
「待たせたニャ」 「いやそんなに待ってない。」 アストより先にセージが集会浴場へ着く。それに地はそう答える。 「地、これ…。」 「ん?紙?」 霊華は地に…あの紙を渡す。それを地は広げて読む。 ―読み終わる頃には彼の顔は真っ青になっていた。 「…ははは…はは…やべぇ…は…は……」 「…?どうかしたのか?」 さっきまでの表情とは打って変わって、もはや真っ青になっている地。一体何が彼をそんなにさせたのかツバキが聞く。 「いや…うん…メンバー足りないけど主要な人はいるから話すよ…。」 とうとう地は…問題児でもある炎のことを語る決心をした。
「+一人いるって…前言ったよな…」 「言いましたね」 「そいつからの手紙なんだけどね…うん…あいつはもはや常識なんてどこにあるの?なんなのその異常な力?狂ってるでしょ。っていうね…言葉では説明できそうにない…いやだぁああ!!あいつに殺されたくねぇぇぇええええ!!!!」 …炎は本当に言葉で表わしきれない。 あるときは世界を瞬く間に移動し、あるときは一瞬でその場に現れる。またある時は…と挙げるだけで常識外。あまりにもぶっとびすぎて信用できない。しかしそれはすべて事実だから恐ろしい。 途中で説明じゃなくて発狂しかけている地…。本当に今までとはぜんぜん違う。 「そんなに恐ろしいのかニャ?」 「簡単に言うと努力とかそんなレベルでは絶対到達できない意味不明な人間超越してる何か。自身の想像するものをはるかに超える化け物。意味不冥。もうやだ…俺終わった…」 簡単にいっているようで、そうでもない気もするが気にしてはならないだろう… 地自体はもはやこれ以上説明したくはなかった。しかし… 「地さん…?その…なんとなくすさまじい人ってことはわかったのですが一体どういう人なのかいまいち…」 カトリアは絶望しかけている地にそういう。 「やめてくれ…俺はもう殺される…あいつに殺される…もうだめだぁ…おしまいだぁ…逃げるんだぁ…勝てるわけがないよ…!」 「…地、落ち着きなさい。まだ彼は帰ってこないと思うから」 「えっ?」 霊華の言葉に振り向きながら答える地。 「…よく読んでないわね、この部分よ。」 霊華はある部分を指す。そこに書かれている内容は…しばらく帰れないということだ。 「…なるほど。俺が殺される時期がずれた、というわけだ!!」 「今彼がいたらあなた突っ込まれているわよ…。」 急に調子を取り戻す地に霊華はやれやれといった感じ。 「あ、そういえば彼からのメッセージがあるのよ。あなたたちにも…。」 「私たちにも?」 ミナーヴァを代表してカトリアが紙を受け取り、内容を読み上げる 「【…俺は今会っているであろう4人の仲間だ。都合があって一人で動いている。しばらくは合流しない。俺がどんな人物であり、どれほどの者かは地が一番知っている。あいつに聞けばだいたい分かる。いつか俺もそっちに合流する。そのときは…そのときに。】」 「いつかこっちにくるってことでよいのかな?」 カトリアが読み終わると、ニーリンはそう答える。 「えぇ、そうよ…そのうち…ね。」 「さ、さぁ、俺は…俺は…俺…ショボーン(・ω・`)」 また地はしょんぼりしていた。そしてクエストを受けてどこかへ消えてしまった。 「大丈夫なのかしら…。」
〜異世界〜
「今度はそれで俺をぶち抜く気か?そんなもので俺は殺れん」 聖に対して挑発する炎。というより事実を言っているだけかもしれない。 彼を射撃で倒すことは不可能。なぜならどんな密度であろうとも避けてしまうからだ。 それ以前に核の破壊が色んな意味で不可能でもあるから無理なんだけどね。 「僕の考えはそれではないんだよ。」 「何…?」 「君をありとあらゆる方法で試したいのさ。」 聖は炎にそう言い放つ。 …肉体はいくらでもある。核さえ崩れなければ死ぬことはない。その点は炎と似ているかもしれない。 しかし、この異世界は聖の精神世界に近い…。すべてにおいて聖のほうが圧倒的に有利となっている 「さぁ、君の力、僕に示してもらおう!!」
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