- 日時: 2014/07/14 17:07
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: LPOlhmyq)
第35話 水中戦と異世界の者
〜孤島エリア11〜
「グアッ」 「アタイをなめるなー!!」
Blizzardは何も考えずに突進していくけど…いやいや、相手の動作見極めて狩らないとだめだって。 相手を知り、どういった行動をして、どこが弱点か…。知識は武器となる。知識なく突撃したところで致命打を与えることは困難。 ざっくり見た感じではあるが…おそらく頭が弱点だろう。水属性を持っているなら火か雷が効きそうだ。あいにく持っていないけどな…。俺の武器は龍属性なんだよ。 まぁ物理攻撃性が高めだからそれで押し通すことにしたらいいか。
バシュン!!! 「グア?」
矢を放ってみたのだが…水中での威力は想像以上に弱い! 水の抵抗が空気と比べ高いことは承知…しかしここまで射程がないと接近して撃たなければ威力がない。 というより水中での弓は…いろいろ使いにくい。これは厳しいな…こんな環境で普通に狩猟ができるハンターがいると思うとぞっとする。
「こっちを見ろー!!!」 ザシュッ!!! 「グア?!」
Blizzardがどっかの銀行員みたいなこと言ってから自前の剣…ぽい物で斬りかかっていく。 氷属性無効ではないのか?けっこう苦しそうだ。斬られた部分が凍結している。あれは痛そう
「グアア!!!」 「うわっ?!」
ロアルドロスが吐き出したブレスを直撃する。 あー…粉塵のんどこ
〜凍土エリア8〜
「あれ、なんで私もうここに…?」 村をでたはずの奏連は気がついたら凍土のエリア8に来ていた。 いくらなんでもおかしすぎる。凍土は村からかなり遠い。そんなところに一瞬でこれるわけがない。 「…めんどくさいから俺が呼び寄せた」 「…!!」 さっきとまったく同じ声が聞こえる。今回はちゃんと耳で聞こえた。 とっさに武器を構え警戒する奏連。そこにきたのは… 「そんなに怯えるな。俺は貴様を知っている」 赤に近い橙の髪色を持ち、目は紅、そして…謎のヘビィボウガンを持った長身の男だ。 「貴様と呼ばれるほど私は…!」 「あー、これは俺の癖。癖だ。気にするな。慣れろ。変える気はない。」 男はそう言う。何か言おうとしたが…その男から発せられるオーラに圧倒され、いえなかった。 「俺は…貴様をこの世界から移動させにきた」 「?!」 「従え。貴様と同じ境遇の者も待っている。」 その男は無理やりに話を進めようとしている 「…断るわ。私には今仲間がいる。たとえ何があってもそっちにはいかないわよ」 奏連はきっぱりと断った。それに対し男は 「…そうか。だがいつか俺と貴様は再び出会う。そのときまでさらばさせてもらおう。」 と言ってどこかへいこうとする。 「待って!私の記憶を知って…」 「そんなこと言ってたな…仕方ない、貴様を村へ転送する。俺と会ったことは絶対に話すな。話したら殺す。転送されたら記憶を…80%蘇らせてやる。いいか、絶対誰にも明かすな。」 男は念入りにそう言うと、何か刀を取り出し始める。 「…わかったわ、」 「転送する。俺の言ったこと…忘れるなよ!!」 そういって…奏連を凍土から転送した。 残された男は… 「…そのうちまた会う。そのときまで…おっと、そろそろ帰らないとまずいな。あいつらに怒られる」 そういって…空間を引き裂き、裂かれた空間へと入っていった。 彼が入るとその空間は閉じていった。
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