Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!( No.210 )
  • 日時: 2014/04/29 16:52
  • 名前: 翼の勇車 (ID: bMHDJrWl)

本編更新です。キャラ紹介書く前に狂竜病のくだり終わらせたいので。


第二十八話〜うるさいクイーンランゴスタ〜

「大名様心配しましたわぁー!」
「ああぁぁぁ! ミズキ助けてぇぇぇ!!」
そんなこと言われても相手は仮にもクイーンランゴスタ。ごめんなさい。
「ところで……」
カスケ君がゲネッポに話しかける。
「さっき血を飲ませたのはなんでだ? 抗体でも分けたのか?」
「ん、まあそんなとこや。狂竜ウイルスに効く成分があってな、これはウイルスに慣れている体で生成されるモンなんや。それを飲めば、体が覚えてそれを造るって寸法や」
なるほどそういうことか。それなら今後、この二人がまた狂竜化することもない……か。
「あれ、そういえば、なんでアルタスさん達は大丈夫なんですか?」
「ああ、俺達は超大陸のゴアの知り合いだ、慣れてる」
「アタイは前に狂竜化して、誰かさんの血をいただいたわ」
誰かさんとは多分ゲネッポの事だろう。ランゴスタはモンスターの血を飲むから、もしかしたら当人の任意では無かったのかもしれない。だってほら、さっきからゲネッポの目がヤバいもん。
「うう、ここは……」
「ふぁ! チクって、なんかチクって!」
クック達が起きた。チクっていうのはたぶんランコちゃんの針だと思うけど、寝起きでそのリアクションは可愛いですルカちゃん。
「! そういえば……ミズキ、カスケ、ゲネッポ、ギザミ、大丈夫か!?」
どうやら狂竜化している時の記憶はあるようで、自分らが攻撃を仕掛けた私達の心配をしたようだ。
「うえええぇぇぇん、おねえちゃんごめんなさぁぁい!」
ルカが泣きながらよたよた歩いてきた。大丈夫だよーと宥めながら何となくギザミを見ると、全力のガッツポーズ。……ギザミ、色々ありがと。
「!?ギザミ、その腕まさか……」
ガッツポーズのために掲げたハサミを見て、クックが困惑する。どうやら記憶は完全では無いらしい。……こんなに動揺するクック始めて見た。
「あ、ああ……ゴア・マガラとの戦闘でね……」
嘘だ。これはルカの突進でついたヒビだ。ただ、ルカ達を落ち込むませないようにするために嘘をついたのだろう。
「そうか……」
まだ完全に信じたわけではなさそうだが、ギザミの意図を汲み取ったようにルカの方を見、頷いた。
「ちょっとちょっとぉ! とめたげたのはアタイ達なんですけど!」
「うん、とりあえずお前は空気読もうな、シリアスぶち壊したの自覚しような」
ランコちゃんの声に安定のツッコミを入れるアルタスさん。よくぞ言ってくれました。その後も保護者ポジションお願いします。
「おっとすまない、おかげで大事にいたらずに済んだ、ありがとう」
「ったりまえよ! 恩に着なさいよね!」
ランコちゃんが胸を張るように胴体を突き出す。虫の彼女に《無い胸を張る》が使えないのは分かってる。