- 日時: 2014/04/30 18:37
- 名前: 翼の勇車 (ID: fn2aA.vI)
リョーカイです。あーそれと、我もサクライザーさんに合わせて神視点でいきます。
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
二章 現れた紳士
ミズキside
「おかしい……」 「た、確かにそんな気がしないでもないが……」 全員を叩き起こしたミズキは、奇妙な夢の事と、何かが今までと違うような感覚を皆に話した所だ。 「あ、ボクもその夢見た」 「オレもだにゃ」 「俺様も見たぞ」 どうやら全員がその夢を見ているようだ。うーん、と考え込む六人。その時だった。 「……クワァァァァァ……」 隣のエリアから、モンスターの鳴き声が聞こえてきた。これには聞き覚えがある。イャンクックのそれであった。 「!? オイオイマジかよ、クックの縄張りに入ってくるイャンクックとか、どんな神経してんだ?」 「……行ってくる」 そう言い残し、天井の中央にある穴の真下へ行くと、クックは飛び去っていった。
セージside
「クワァァァ!」 セージとツバキは、青いイャンクックと戦闘を続けていた。普通のイャンクックならばとっくに瀕死状態になっていても可笑しくないのだが、コイツはまだピンピンしている。 (やなり亜種は普通より強いかニャ) 冷静に敵の分析を行っていたセージだが、体力が多いだけでほぼ普通のイャンクックと変わらない事が分かった。ツバキの実力はまだ見たことが無いが、歌姫の護衛を任されるようなハンターだ、そう弱くはないだろうと考えていたが、案の定上手く立ち回っている。 「クワァ!?」 青イャンクックが急に意識をそらし、洞窟の天井に開いた大穴を見上げた。嫌な予感がしたセージだったがチャンスには違いないので一気に畳み掛ける。 「クワオゥ!」 足への猛攻にバランスを崩した青イャンクックは盛大に転び、焦りのために上手く起き上がれずにいた。 「今だニャ!」 転んで地に着いた頭を二人で攻撃しようとした……その時だった。 「クエエェェェ!」 先ほど青イャンクックが見上げていた穴から、なんともう一匹のイャンクックが舞い降りてきた。今度は普通のイャンクックのようだ。しかしその近くには……シオンとルピナス。 「まずいっ」 しかも二人がそっちに意識を持って行っているうちに、青イャンクックが起き上がってしまった。 「クワァァァ!」 青イャンクックが突進を開始。どうやら標的があのイャンクックに移ったようだ。そこまでは良い。しかしその軌道上には、シオンとルピナスがいるのだ。 「わっ」 「あれぇ、なんかこっちに来てますねぇ」 焦るシオンと相変わらずのルピナス。そしてなんと、彼女達の後ろにいるイャンクックも突進を開始し、二人は二匹のイャンクックに挟み打ちを喰らう形になった。 「シオンッ、ルピナスッ!」 焦って今更何を騒いでも変わらないと分かっていながら、大声をだすセージ。そして二人は突進の餌食に……は、ならなかった。後から来たイャンクックは二人の居る所に近かったため最初に到達したのだが、なんと当たる前に羽ばたいて上昇、二人の上を通り過ぎてドスンと着地し、青イャンクックを受け止めたのだ。そしてそいつを器用に投げ飛ばした後、シオンとルピナスの方を見て《喋った》 「大丈夫かい? お嬢さん方」 |