Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!( No.280 )
  • 日時: 2014/05/05 05:55
  • 名前: 真夏のペンギンさん (ID: 02lAFnw0)

3話

共通点

セロとメイがコンビを組んでから2週間。二人で何度もクエストに向かった。しかしセロはまだ喋らない。まるで何かを避ける様に。クエストが終わりギルドに着いてからメイは理由を聞こうとするが、食堂に行かずそのままギルドを出てしまう。ギルドマスターに聞くも、知らないの一言。ますます気になる。しかも、メイはまだ彼の名前も聞いていない。そしてメイは考えた。
彼奴を尾行して奴の秘密を暴いてやろう。そしたらなんかはわかるだろう。クエストが終わりギルドに着くと、メイは出て行くセロの後を追った。追っていくうちに村を出て険しい山を登っていた。暴露てはいけないので電灯をつけられない。途中何度も転びそうになった。しかしセロは気付いていない。20分ほど登ると建物が見えてきた。確か村人から2年前に閉店した鍛冶屋の筈だ。慣れた手つきで鍵を開けようとする。メイは駆け寄り耳元で
「おい!」
と一言言った。たかがそれだけでセロは飛び上がり倒れてしまった。
「おーい。大丈夫かー?」
気絶している。仕方ないので、勝手にセロの家に入り、セロを引きずり家に入れて寝かせた。30分ほど経った頃セロは目を覚ました。
「イテテ、あれ?なんで家で寝てるんだっけ?」
「起きたか、どうだ調子は?」
「うわ!」
メイに気づくとセロは1メートル程飛び起き、後ろに這いずった壁に頭を打ち付けた。
「なんでいるんですか!?」
「お前が気絶したから家に運んでやったんだ。感謝しろよ」
「家汚いのから入らないで下さいよ!」
「わりいわりい……にしてもお前明るく喋るんだな」
「えっ。あ、本当だ……」
「さて、話せる様になったみたいだし話してもらうか!」
「あんまり話したくないです。気が進まないというか……」
「殴られたいか♪」
「マジでそれだけは勘弁してください!話しますから!!」
セロは大きく溜息をついた。
「僕は……元々ハンターではありませんでした。ここで父の仕事を継いで鍛冶屋をやっていました」
「なんで、ハンターになったんだよ?」
「3年前に父が亡くなりました。その時に父の頃からの常連の方に……君なら他人を思う良いハンターになれると言われて。1年間山に篭り修行してハンターになりました。好い人でした。けど、4ヶ月前古龍に殺されました。僕を守ったせいで。それからですかね。何だか他人が嫌になってなんだかどうでも良くなって……今に至ります」
話を聞いていたメイは下を向いている。と、突然セロの胸倉を掴んで怒鳴った。
「お前そんな事思ってたなら正直に言えよ!まだ期間は短いけど私達チームだろ!そんな気持ち抱えてるのはお前だけじゃない!私だって大切な師匠を失った。お前は逃げているだけだ!正面から立ち向かえよ!」
セロは俯いていた。顔を上げて、
「貴女は本当に強い人なんですね。確かに僕は逃げているだけでした。このままではいけないと思いますが……僕は貴女みたいに強くないから……」
「馬鹿野郎!今から強くなればいいんだ!私は、お前はそれだけの力があると思う。だから諦めんなよ!」
「僕が……?」
「そうだ!人は何度もやり直せるんだ!」
メイの口調は力強かった。セロを真っ直ぐ見つめる目は奥でらんらんと強く光っている。
「そうですね。このまま逃げていたら、あの世であの人も悲しむ……だから、前を向いて歩きます。時に疲れたら休み、悲しくなったら振り返る。そしてこの荒れた世を生きる。誰もがそうしている。僕はリスタートしてみますよ」
「私も手伝うからな。お前は1人じゃない!」
「はい」
セロは笑いながら頷いた。こんな感じいつぶりだろう。忘れていた。もっと早く気付いていたら。いや、欲張り過ぎか。
「あーそうそう。お前の名前まだ聞いてなかったな。」
「そうですね。僕の名はセロ・アグマです。えっと、メイ・バルフェルトさんでしたよね?」
「そう。改めてよろしくな!」
「こちらこそよろしくお願いします!」
セロは笑い答えた。

3話終わり

あとがき

すいません。受験生なんです。だからなかなか書けないんです。申し訳ないです。m(_ _)m皆様頑張ってください。