Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!( No.292 )
  • 日時: 2014/05/05 14:16
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: cO738JC6)

 クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車

 七章続き

 ニーリンside

 ニーリンとトトスは浜辺を離れ、やや坂になっている平原へ向かっていた。
「ふむ。あまり遠くへ行ってなければ、この辺りのはずだが?」
 ニーリンは顎に手を当てながら憶測する。
 ふと、トトスはニーリンのそのさらに奥を見やる。
 ニーリンとトトスとでは、身体の大きさが違いすぎるために視界は彼の方が広いのだ。
「あ?ありゃ、ゲネッポか?何やってんだ、あんな崖で」
「ゲネッポ……名前と君の様子から察するに、ゲネポス、もしくはドスゲネポスのお仲間かな?」
「おうよ」
 ニーリンとトトスはそこに近づく。
 黄土色の、背中が見えた。ドスゲネポスのようだ。
 そのゲネッポと言うらしいドスゲネポスは、何かを引っ張っているのか、それを引き上げた。
 そこから、ライラ、マガレット、エリスが順々に引き上げられてくる。

 ライラside

「ご無事でっか?べっぴんさん方?」
 なんとその片目のドスゲネポスは、独特なしゃべり方をする人間と同じ言葉を話した。
「!?」
 ライラは驚いた。ライラでなくとも驚く。
 まさか自分達の危機を救ってくれたのが、まさかのモンスターで、そのモンスターが当たり前のようにヒトの言葉を話すのだ。
「な、何が何なのかは置いといて、とりあえずありがとう、ドスゲネポス」
 戸惑いながらもライラはそのドスゲネポスに礼を言う。
 ドスゲネポスは引き上げたその手をライラから離す。
「ワイの芸人魂が、ここは「絶対押すなよ!いいか!?絶対押すなよ!」ってアンタを押してそのまま突き落とせって叫んだんやが、さすがにそれはアカンやろと思たんや」
「ア、アンタねぇ、芸人魂って……」
 ライラは若干引いた。
 モンスターが、芸人、つまりはヒトと同じような文化を持っていると言うのだ。
 その時、遠くから見覚えのある人陰と、見覚えのないモンスターが現れた。
「おーい、エルミール殿。少しばかり折り入っての話があるんだが?」
 ニーリンと、見たことのない巨大なモンスターだ。魚のような外形をしている。
「よぉゲネッポ!テメェも遊びに来たのかぁ!」
 その粗暴そうな口調の言葉は、そのモンスターからだ。
「おぉ、トトヤン!今しがたべっぴんさん方を助けた所や、言いたいけどもや、トトヤンもべっぴんさん連れとるやないかーい」
 ドスゲネポスと、それが話し合っている。
 見るからに種が異なると言うのに、まるで遊びに来た友達のようだ。
「……どなたか説明をお願いします」
 エリスはドスゲネポスとそのモンスターを見比べる。
 誰が説明出来るのか?
 誰も説明出来るわけがなかった。