- 日時: 2014/05/05 16:21
- 名前: 翼の勇車 (ID: dLYaaCB0)
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
九章 とある芸人
ニーリンside
「色々と言いたい事もあるだろうがとりあえず紹介するよ。彼はガノトトスのトトス君。先程危ない所を助けてもらった」 「俺様はあのシマ荒らしの野郎を叩きに来ただけだ。てめえが助かったのはどっちかっつうとオマケだっつーの」 苦笑いをするニーリン。 「ワイはドスゲネポスのゲネッポや。天性の芸人やで」 その後も各自自己紹介し、喋るモンスター二匹と会話を始める四人。 「私達はこの崖から落ちそうになっていた所を、ゲネッポ、さん? に助けられました」 ニーリンは状況を説明したマガレットの方を見てから、ゲネッポの方を見る。 「皆を助けてくれてありがとう。礼を言うよ」 「やめてえなニーネエ。ワイは当たり前の事をしたまでや」 モンスターが人を助けるのが当たり前というのに違和感を覚えたニーリンだったが、今は言わなくてもいいだろう。 「「ギャオゥッギャオゥッ」」 不可侵入領域である林の中から、二匹のゲネポスが飛び出してきた。ぬかりなく構えるニーリン。 「お、来よったなゲネカク、ゲネスケ。紹介や、これはワイの側近のゲネスケとゲネカク。人の言葉は話せないんやけど、理解はできるからバシバシ話しかけてや」 ペコリと頭を下げる二匹のゲネポス。それを見たニーリンは武器をおさめ、トトスに話しかける。 「所で気になったんだが、君らの他に喋るモンスターはいるのかい?」 「んぁ?ったりめーだろ。おいゲネッポ、ちょいとペッコ呼んでこい」 「ワイはべっぴんさん方といるほうがええしな、ゲネスケ頼んだわ」 はあ、とため息をついたゲネスケはゲネッポをジト目で見ると、渓流の方へ向けて走っていった。
アストside
「あれ? あっちからかぎなれた匂いが……」 急に上り坂の方をみるギザミ。 「かぎなれた匂い? ギザミの仲間か?」 「……うん、たぶんこれは……あは、二人とも居る。よし行ってみようか! と言いたい所なんだけど、カトリアさんが、ね」 未だにアストにピッタリとくっついているカトリアを見て、困ったように言うギザミであった。 |