- 日時: 2014/05/11 12:19
- 名前: 翼の勇車 (ID: gcaVn0mW)
クック「俺の汚名挽回頼んだ」 勇車「あー……うん(えー、せっかく面白いのに……)」
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
十二章 初めての……
セージside
「よし、それじゃあ行くか」 カスケはそう言うと、エリア9に繋がる出口へ向かう。ここを通るのがエリア3こと海岸線へ向かう最短ルートだからだ。しかしクックは、最初に入ってきた天井の穴の下へ移動した。小柄なルカはともかく、クックでは大きすぎて出口が通りづらいのだ。 「……」 それをじーっと見つめるシオン。 「……乗るか?」 気付いたクックが一言そう言うと、目を輝かせて走っていくシオン。 「他のも乗れ。三人ぐらいなら問題なく乗せられる。ルカ、お前もアイルーぐらいは乗せられるだろう、セージを乗せてやれ」 「い、良いのか?」 モンスターに乗れると聞いて驚くツバキ。 「ああ。ただし、しっかり掴まってろよ」 そう言い、しゃがんで乗りやすいようにする。 「ど、どうぞ……」 「済まないニャ」 クックにツバキとシオン、ルピナスが乗り、ルカにセージが乗った。 「わはーっ、ルカちゃんより高いですっ!」 「あまりはしゃぐな。落ちるぞ?」 そう言い、バサバサと羽ばたくクック。続いてルカも飛び始めた。 「うお……」 「これは乗り攻撃するのとは一味違うニャ」 「す、凄いですーっ!」 各々が喋る中、二匹が飛び去っていった。 「よし、僕らも行くか」 「そうだね……ってうわっ!?」 不意にミズキをくわえて背中に乗せるゲネスケ。 「乗せてくれるの?」 嬉しそうにギャオッと鳴くゲネスケ。 「あははー、じゃあ先に行ってるねー……」 カスケとネオに申し訳なさそうにそう言うと、ゲネスケに乗って走り去って行った。 「……仕方ないよな、ミズキだし」 「カスケの仲間とか以前に、ミズキは超大陸モンスター達とその仲間に好かれすぎにゃ」 ネオはカスケをジト目で見ながらそう言い、エリア9へ向けて歩き出したのだった。
アストside
「なっ、ちょっとトトス、ゲネッポ。クックは変態じゃ無いでしょ。リーダーシップは人一倍だし、ルカにだってそんなに甘やかして無いじゃん」 「おーザザヤン、あんちゃんだってミズキにゾッコンやないか」 「うえっ!?」 ゲネッポに指摘され、動揺するギザミ。 「気付いとらんと思っとったんかいな? 大体あのゴア・マガラとの闘いの時出したあれは愛の力そのものやろ」 「あ、あれは狂竜ウイルスが変質した……」 「なんで変質したんかいな? ミズキが危険な目に会ったからやろ。それだけで狂竜ウイルス変質させるのは愛の力以外考えられんわ。芸人の勘、舐めんほうがええで」 ギザミとゲネッポの問答を聞いて、終始「?」なアスト達であった。 |