- 日時: 2014/05/27 14:30
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: SBL8VbAZ)
第11話 合流
俺、つまり師条。この定型めんどくさい。あきたぞ とにかく涙那と合流する…とか言っていたくせにドスイーオスのほうへ一直線だ。まぁそこで合流するんだろうな。 まぁ…いるよ、ドスイーオス。イーオスを連れてな 「ギャオ!」 イーオスの1体が俺に襲い掛かる。 「…」 バシュ!! 小型モンスターには縦に広がる連射…いや、俺の連射は一点集中だったな。これが便利だ。囲まれたときは広範囲に広がる拡散が便利だがな。ちなみに俺の拡散は前方180°カバーするぞ。貫通は…あれだ、打ち落とす時用。 「ギャォ…」 イーオスは一撃でぶっ倒れた。と同時に、ドスイーオスはこちらを見て警戒し始めた。 しまった、俺はドスイーオスとか狩れないんだった…やばい、ソロじゃ死ねる。 「くくっ我を忘れては困るな」 …あぁ、ソロじゃなかったな。こいつがいるんだっけ、今は。 「グギャオォ!!」 ちっ、完全に見つかっちまった。たしかこいつは胴体が弱点だったか?頭も弱点か?全身弱点だな。おk。 小さいからな…ここは一点集中の連射を… 「グギャォォ!!」 ペッ!! うぉ?!ドスイーオスは毒液を吐いてきた。危ない、あと少し反応が鈍かったら当たっていた。 着弾地点の毒は周囲にじわりと広がって…すぐ消えた。そうだったな、着弾地点から少し拡散されるんだった。あれに当たるのもご法度だな とにかくあいつに矢を… 「ギャオ!!」 「ぐっ!?」 イーオスが俺に攻撃してきた。しまった、こいつらは連携して襲い掛かるんだった…くそ、狩りにくい。 「ちっ!!」 バシュンッ!! 俺はドスイーオスめがけて矢を放つが…外れた。狙いがうまく定まらない。 ドスイーオスは中型モンスターのため動きがすばやい。そのくせ体力はかなりのもの。飛竜並か? どちらにしろ、攻撃を当てなければ討伐できない…くっ、周りのイーオスが邪魔だ…! 「くそったれ…!」 何度も俺は矢を放つが…当たらない。的が小さく見える…おかしい、ゴアとかなら楽勝なのに…なぜいつもこうなんだ?! 「ギャオ!!」 「!!」 一体のイーオスが俺に飛び掛ってくる。くそ、これは避けられん。被弾覚悟か… 「だから我を忘れるなといっているだろうが!!」 バシュ!! BLAZEが俺に飛び掛ってきたイーオスを…一刀両断した。また両断か。斬られたイーオスは空中でばらばらになり…マグマへ落ちていった。 とにかくこいつのおかげで助かった…それによく見たら周りのイーオスが減っている。BLAZEが狩ったのか… 「師条殿!無事か!」 涙那の声がする…やっときてくれたか。とりあえずこれで一安し… 「グギャァァア!!」 ズドン!! 「ぐぁ?!」 ドスイーオスが俺の体を拘束した。しまった、ドスイーオスの動きを見忘れていた。俺としたことが… 「くそ、離しやがれ…!」 俺は必死に抵抗するが…重い。なかなかはがれない。くそったれ…! さっきから体の反応が鈍い。ゴアとシャガルのときのように動けない。昔からそうだったが今も変わらないのか…くそっ!ドスイーオスごときに俺は…! 「師条殿に何をするんだ!!」 「グギャォ?!!」 涙那がドスイーオスに渾身の一撃を食らわす。ドスイーオスはよろけ、拘束を解除した。 く…体力がかなり削られた…涙那に助けられたな。俺は 「すまない…」 「師条殿、話はあとにして先にドスイーオスを狩るぞ。そのほうがいい。」 涙那の言うとおりだな。とにかく先にドスイーオスを狩る、それが先決だ。 再び俺は弓を引き絞った。と同時にそれは起きた。 ―ドスイーオスの狂竜化だ。
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