- 日時: 2014/06/06 22:44
- 名前: 翼の勇車 (ID: C/AIPzlE)
一作目
第二十九話〜真の元凶〜
「ま、何だかんだで特に怪我せんでよかったわ。後はトトスやな……」 そうだ、まだトトスがいるはずなのだ。ウイルスにやられて大変な事になってなければいいけど……。 「任せろ、上から見てくる。ルカ、行くぞ」 ルカを引き連れて上空へ上がっていくクック。 「ミズキ大丈夫だよ、クック達が見つけてくれるって」 ギザミが優しく私の背中をハサミでさする。正直なところ、この異常事態にかなり混乱していたけど、お陰で少し落ち着いた。 「ごめん、足手まといになったね……」 「う、ううん! 大丈夫、カスケ君のせいじゃないよ。それにカスケ君のおかげでギザミも正気に戻ってくれたんだし。それよりも怪我、大丈夫?」 「何、怪我をしたのか。見せてみろ」 アルタスさんが来て、カスケの体を調べる。 「……ふむ、腹筋に多少ダメージはあるみたいだが大丈夫だ」 「アルタスさんってこういうの詳しいんですか?」 「ああ、ゲリョは内科医だが、俺はいわゆる外科医みたいなもんだ。執刀もできるぞ」 ……何かこの人(モンスター)達といれば相当長生きできそうな気がする。そんな事を考えていたら、クック達が戻ってきた。 「見つけたぞ。……かなりデカイおまけつきだがな」 「おまけ?」 「ゴア・マガラ三匹だ」 常識では考えられない程の異常事態に思考が少しの間停止した。ゴアが三匹?
ちょっと短かったですが……。まあ、きっかけはできたんで更新していけると思います。 |