- 日時: 2014/06/08 17:02
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: SWSp7YcW)
第17話 一つの答え
「くそっ…!」 俺だ…相変わらず動きが鈍い師条だ。 ドスイーオスのときと同じ感じ…にはならない。どうも鈍る。 一体何が違うのか… 「くくっ…その答えがこれだ」 BLAZEは俺に一つの薬を渡す。なんだこれ? 中身は一体…? 「その中には…狂竜ウイルスを入れている。常人なら飲んだら逆効果だが…貴様の場合はそうならないだろうな。」 そういうが…狂竜ウイルスを取り込んでいい効果がでるのは俺くらいだろうからまぁあってると言えばあっている。 とにかく俺はその薬を飲んでみた。効果は…すぐにでた。 「!!」 さっきまで感覚が違う。これは…俺が狂竜ウイルスを吸った時と同じ…! なるほど、今まで体が鈍いと思っていたのは…普段がウイルス吸った状態だと思っていたからか。 だからそれがないときは感覚が鈍ったかのように思っていたわけか …ってことは狂竜ウイルスがないとこの状態にはならないってわけか。これはきつそうだ 「くくっ…心配するな。少しずつ薬に入れるウイルスの量を減らす。いずれはウイルスなしでも動けるようになるだろうな」 …ん?ちょっとまて。普通なら耐性がついて逆に量がたくさんないとアウトなのでは? これは…なんだろう、禁煙とかいうのと同じなのか?よくわからんが…。 とにかく、このことはこれくらいにしておいてっと…。 「被弾0で狩らないとまずいよ…な!!」 バシュッ!! 矢をテオ・テスカトルの尻尾目掛けて放つ。 さっきまでとは威力が異なる一撃にテオ・テスカトルは怯む。その後すぐに… 「グオォォォアアアアア!!」 怒り状態となった。高級耳栓で無効にしていたからその間にも尻尾に一撃いれておいた。 そういえば…さっきまで頭のまわりが暑かったが今はそうでもない… そのかわりに何だ?粉塵みたいなものが…。 「師条殿。テオ・テスカトルは怒り時は粉塵を巻き散らかす。もし体に付着したら回避行動ではがすといいぞ。それか消臭玉でもはがれる。」 涙那がそういう。あれ、さっきまでいたのか。気づかなかった 粉塵が体に付着したら転がればいいのか…なるほど。ほっといたら爆発する…らしい。 火耐性ない俺にそんなこと起きたら…一発でピンチだな。 「グォア!!」 ブンッ!! テオ・テスカトルは横方向にパンチを繰り出す。そのパンチには多量の粉塵が付着しており、パンチをしたあとには粉塵が高濃度で散らばっている。 あれに触れたら体への付着は免れない…といったところだな。 「師条…。今のテオ・テスカトルは肉質がやわらかくなっている。攻めるなら今がベストよ」 奏連がそういうが…あれ?どこにいる? と思っていたら段差からジャンプ攻撃を行っていた。乗る気か? それにしても肉質がやわらかくなる…か。面白い。無慈悲の効果でさらに上乗せだ。 「くっくっ。油断するなよ。」 油断なんかしない。一撃で生死を分ける可能性のある相手に…そんなことしていたら…わかるよな。 全力で…狩る! |