- 日時: 2014/06/09 00:55
- 名前: 翼の勇車 (ID: 0RrrrGVc)
>>698 少々お待ちください、ある程度みんなを暴れさせてから召喚(おい)します。
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
二十三章 秘策
トトスは凄まじい勢いで泳ぎ、クックの行方を探していた。 「トトスの匂いは……あっちからだな」 匂いを頼りに、クックのいると思われる場所へ急ぐ。 「居やがった……おいクック!」 水中を漂っていたクックはトトスの声で目覚め、ゆっくりと彼の方を見た。 「ったく世話がやけんなリーダーさんよぉ!」 そう言いながらクックの下に潜り込んだトトスは彼を持ち上げ、自らの背中に乗せて水面に出した。 「ゲホッ、ゲホゲホッ。クエエ、トトス、迷惑かけた……」 「礼はいいからさっさと飛べ!」 「ああ、わかってるさ!」 クックは羽を広げると、足でトトスのヒレのような翼をガッチリと掴み……そのまま飛んだ。 「クック、あのクソ風野郎に"アレ"、キツーイの入れてやろうぜ」 「無論だ、後悔させてやる」
ギザミは冷静にクシャルダオラの動きを観察していた。飛び道具やブレスなどでは風でガードされてしまうし、軽い攻撃なども同じ事。ならば、風などでは受け止め切れない程重い一撃を入れればいい。重い一撃ならばギザミの十八番であり、純粋な破壊力で見るならばトトスやクックをも凌ぐのだ。しかし、問題が一つあった。 (ボクの技は予備動作が大きい。さっきの光破砲を避けるくらいだから、空中よりも機動力は落ちるとはいえ見切られてしまう……) クシャルダオラの風攻撃を避けつつそう考えていた時だった。 「ザザヤン、加勢にきたで!」 ネオを背に乗せたゲネッポが、クックの巣の方から走ってきた。 「……そうか! ゲネッポ、力を貸して!」 ゲネッポに作戦を伝えるギザミ。 「了解や、任しといてや。皆、しっかり耳塞いどいてや!」 そう言い、クシャルダオラへ向けて走り出すゲネッポ。敵も風による攻撃で迎え撃とうとするも、身軽な彼には一撃も入れることができずにいる。そして……ゲネッポが大きく跳んだ。 「な・ん・で・や・ねぇ〜ん!!!」 お得意のツッコミ、バインドボイスを使う。彼のバインドボイスはティガレックスを超える轟音で、本人曰くダラアマデュラでさえも気絶させたという。そんな音に耐えられるはずもなく、大きく怯みさらに倒れこむクシャルダオラ。 「今だぁ!」 ギザミの声で、その場にいた全員が一度に攻撃を始めたのだった……。 |