Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!( No.713 )
  • 日時: 2014/06/09 18:09
  • 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: lDRQg0Ls)

第18話 危機

「っせい!!」
俺だ、俺。師条だ。
テオ・テスカトルの習性はだいたい理解した。近寄っていたら問題ないってことにな。
それに…シャガルとかと比べると明確な隙も多い気がする。尻尾を狙うのは少しめんどうだが…まぁいい。
「グゥゥ・・・」
テオ・テスカトルの口元からまた炎があふれ出る。いや…粉塵が多い。しかし俺のいる場所は真横…当たる確率は0だな
ドゴッ!!ブシャァァアア!!
放たれたブレスは最初のうちは爆発が起きていたが…徐々に粉塵だけとなり、最後のほうは粉塵もなくなっていた。持続性の悪い技だこと…。
その間にも俺は尻尾めがけて矢を放つ。涙那は後ろ足をひたすらに斬っていた。
「私は粉塵がへばりつかないからな。高濃度の粉塵内でも安心して攻撃ができるぞ。」
涙那はそういっている。たしかに高濃度の粉塵に触れても…へばりついていない。
何かのスキルだろうか?おそらくそれだろうな…。
とにかく次の矢を…と思っていたときあることに気づいた。
「しまった、スタミナが…!」
強走薬なしに剛射を繰り返すとすぐスタミナがきれる。そのことを忘れていた。
しかもよりによって…テオ・テスカトルの真正面。やつがする動作によっては回避が間に合わない。
ドドッドドッ!!
よりによって一番やってほしくない…振り向きモーションなしの突進を繰り出してきた。回避行動をしたくてもスタミナがないからできない…!くそ!頭は動くのに体が…!
ドガッ!!
「師条殿!!」
俺は突進に巻き込まれた。一撃が…重い。けっこうきついダメージ量かもしれない。これは…はやく回復薬を飲まないとまずい…。
俺はそう思って起き上がろうとしていたが…さらに厄介なことになっていた。
―テオ・テスカトルが怒り状態を終えている。
「?!」
しまった…!と俺は思ったと同時に俺は…死を覚悟した。
テオ・テスカトルは怒り時を終えるとき、自身についている粉塵をある程度振り落とす。その振り落とした粉塵を爆発させ、とてつもない威力を発生させるのだ。
聞いた話では防御のないハンターは一撃、たとえ防御が十分であったとしても致命傷になりかねない威力…数々のハンターを葬り去った危険な技だろう…。
その範囲の…ほぼ中心の位置に俺はいる。しかもスタミナは…回復していない。回避で範囲外に逃げることは…不可能。
「くそ…」
俺の力ではもうどうしようもない…絶体絶命か…はは…笑わせる…。
俺は逃げることもあきらめかけていた。そのときだった。
―テオ・テスカトルは突如バランスを崩し、落下した。よく見ると誰かが乗っている…?
あれは…奏連か!
「なんとか間に合ったみたいね…!」
テオ・テスカトルは暴れだす。背中に乗りかかった奏連を振り下ろそうとしている。しかし彼女は…しがみつく。見たところ…のりになれている。あれは…時期に成功するだろう。
そう思っていたらすぐに乗りに成功し、テオ・テスカトルは墜落した。
もう十分弱っている。甲殻の部分部分に亀裂が入っている。これは…。あれだな。
俺は…倒れ、もがいているテオ・テスカトルの頭のほうに立ち、いつもより強く引き絞っている弓を…頭に向けた。
「いい経験になった…感謝する、テオ・テスカトル。そして…さらばだ!!!」
バシュ!!!
俺が放った矢はテオ・テスカトルの頭をぶち抜き、全身を貫いた。亀裂の入っていた甲殻はぼろぼろに砕けおち、テオ・テスカトルは息絶えた