- 日時: 2014/06/11 23:10
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: cgTp.A.9)
その13 連鎖する異変
〜地視点〜
「ぎりぎりセーフか…w」 二人を上にかち上げた地は…なぎ払う熱線をフレーム回避していた。なぎ払う速度が普段より少し速かったため余裕だったらしい それより熱線が飛んできた元を見る…グラビモス亜種とそれに乗る2人のハンターが見えた。 ただ…なんか見覚えがあるような気がしていたが遠すぎてまだよく見えなかった。 まぁいいや、とにかくあの2人叩き落すかと思っていたそのとき… 「グギャォォアアアアアア!!!!」 上空に何かの咆哮が聞こえた。リオレウスの咆哮ということはわかった。ただ… 「なんだあのリオレウス…」 通常、リオレウスは警告色の赤色に身を包む。亜種であるなら蒼色、希少種だと銀だ。しかしそのリオレウスは…なぞめいた色をしていた。おそらく自然界では存在するはずのない…そんな色だ。 しかもよくみると…足元に何か捕らえている。 「え、ちょ、あれ霊華と残妖…しかもあれー?なんか寝てる。」 どうやら捕らえているのはさっき真上にかち上げられた霊華と残妖だった。なぜか眠っている。そこがよくわからなかった。 打ち落とすことも考えたが…あえてしなかった。 そのリオレウスはどこかへ飛び去っていった 「あー…あれは…うーん…まぁいいや、あいつらの場所はどこへいこうとわk」 バシュン!!!!! 熱線が飛んでくる。今度はなぎ払っていない。地はすれすれで回避する。 そしてその方向をよく見る…。そして理解した。 乗っているハンター二人は…さっき襲ってきたハンターだったことに。 「くそ!なぜ当たらない!!」 「壁に追い詰めたらいいんだよ!やれ!グラビモス亜種!!」 「グォオオオオ!!」 バシュン!!! またなぎ払いの熱線を地に向かって放つ。 しかし…そこに地はいなかった。 「「消えた?!」」 「グゥ?」 突如消えた地…一体どこへって? 「落ちろ。」 バシュン!!! 二人の真横にいた。 彼はいきなり矢を放ち、二人をグラビモス亜種から落とした。 「それと…おい、グラビモス亜種。お前はもう自由だ。自分の意思で生きろ」 地がそういうと…グラビモス亜種は怯えるかのように沼地から逃げ出していった。 「お!おい!まて!ぐらb」 ズドン!!! グラビモス亜種を呼び戻そうとした男の顔面スレスレに12発の矢が突き刺さる。 「あーのーねー?あんだけやっても懲りないの?改心しないの?そうなの?」 地は目だけ笑いながら言っているが…顔はどうみても怒っている。かなりやばいレベルに怒っている。 「はっ…!どうせここでお前がいくら脅したとて、お前は俺を殺すことはできない!どうせ睡眠とかさせt」 ズドガッ!!!! それ以上彼の口から何かいうことはなかった。 彼の頭は…完全に吹き飛んでいた。まるでなにかに首から上を引き裂かれたかのように。 しかし実際は…地が矢を12発零距離で放ったためであった。しかも…刃油を弓と矢に塗りつけて…。威力は通常時をはるかに凌駕する。 「!!?」 もう一人の男は驚愕していた。と同時に地に対して恐怖を抱き始める…いや、もう恐怖でいっぱいいっぱい。 「冥土の土産。俺は改心の余地なしってことがわかった人間は…普段は殺さない。しかーし、この世界ではそれが現状破棄されている。それをしたのはお前ら。だから俺はお前らと同じ状況にして、フェアな状態で戦うわけ。だーかーら…お前も散れ。」 地はもう一人の男にも弓を向ける。矢の数は…さっきと同じ12本。 「ま…まて!俺はもうこんなことしない!!頼むからやめてくれぇぇぇええええ!!!」 男は必死に頼んだ。しかし…地は… 「その言葉は…残念だが偽りだな。俺はわかるの。じゃあな。あの世でも…苦しめ」 ズドガガッ!!!! 断末魔をあげることなくもう一人の男も息絶えた
「…まぁ殺すわけないけどな」 実は地は…二人を殺していなかった。単に気絶しているだけ。ただしダメージはかなり与えている。 頭がふっとんだように見えるのは…頭の部分だけ透明に見せているだけである。 「まぁ…一つ種は仕掛けた。これであいつらも絶対懲りる。それだけは確か…さーてと、あいつのところへ…」 ストッ!! と同時に、何かが地の横へ落ちてきた。 「…なんだ、そっちからくるんかい。俺が今から行こうと思ったのによw」 その落ちてきた者…それは… 「ようやく…見つけた」 炎だった。 |