- 日時: 2014/06/13 15:13
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: e1.hmQYR)
第20話 世界との別れ
〜地底火山BC〜 俺たちは一旦ベースキャンプへ戻ってきた。ん?俺?師条だ。 今は奏連を休ませるためゆっくりしている。BLAZEは…寝ている。 というより俺以外みんな寝ているんだが…。 そんなに疲れたのか?俺は別に…とは思っているがBLAZE曰く、けっこう負荷はかかっているとのこと…。だが寝る気にはならない。まだよるじゃないからな。 とはいっても暇だな…武器や防具の手入れでもしておこう。そのうち起きるだろう。それに…もうこの世界に来ることもない。
「…よし。」 手入れは終わった。弓にはモンスターの血が多少ついており、固まっていた。すべてきれいに洗い流した。防具も同じだ。たまには整備をしないと…。俺は自力である程度できるからな。 さて…まだ誰も起きていない。少し…景色を眺めに行こう。 とはいってもこの世界…俺の住む世界に酷使している。ここまで似る世界もあるんだな…。
「まだ起きてないのか?」 散歩から帰ってきたが… 「我は起きているが?」 おきていたのはBLAZEだけ。あとは…まだ寝ている。そんなに疲れがたまっているのか? 「BLAZE…お前の探す者ってもしかして…」 あまりにも暇だからBLAZEに聞いてみた。 以前俺に言ったが気にするなと言われたこと…。 「…察しはつくだろう。」 としかBLAZEは言わなかった。まぁ…わかるっちゃぁわかるけど。 「ふわぁ〜……むっ!」 涙那が起きた模様。ただなんか恥ずかしそうにしているけど…なんでだろうか。 俺とBLAZEは揃って「?」という顔をしていた。どんな顔だよとかいうなよ。 「涙那は起きたか…あと奏連とキャロがおきt」 「ニャー…」 「う〜ん…あ、おはようございます」 二人も起きた模様。 「起きたか。では身支度をするんだな。すぐ出発する」 BLAZEはそういう。どうやらもうすぐこの世界から移動するみたいだ。 皆準備はして休憩していたので、軽く身支度するだけですんだ。 「では…はやく入るんだな」 ズバッ!! 空間に…一つの穴ができる。 その奥はなぞめいた空間が広がっている。あの時と同じ…。 「なー?!」 「ニャ!?」 「え…」 2人と1匹は驚いていたが俺はそうでもなかった。1回体験してるからな…これ。 あの時はブレスだったけど。 「さぁ、行くぞ。ばらけたくないのならば早く入ることだ。くくっ…」 そういうとBLAZEは穴の中へと入っていった。 とうとう…この世界から去るときがきた。戻ることはできない。進むしか道は…ない。 「…行くか。」 俺たちもその空間へと飛び込んだ。
〜???〜 俺だ。 気がついていたら未知の世界についていた。まぁここまでの流れは…わかるよな。あれだ、あれ。 今いる場所は…まったく俺の知らない世界。どこだここ。 とにかくみんなは近くにいるか確認した。 涙那、キャロ、奏連…あれ?BLAZEがいない。おかしい…あいつだけ先に入ったからか? 「くくっ…なるほど、この世界ではこの容姿となるか」 あいつの声がする…。しかしそんなアイルーはどこにもいない。いや…アイルーはいないんだ。ただ… 漆黒の長髪の男が…いる。武器は太刀。この太刀どこかで… 「くくっ、我だ。BLAZEだ。」 「「!?」」 今度は人間になっていた。本当にこいつ意味が分からん。 俺より身長…高くないか? 髪は言ったからおいといて…目は紫色。顔に傷が何箇所かある。装備は…していない。普段着に近い感じがするが…全部漆黒。黒いのがすきなのかこいつ… 「まぁこれが我の本来の姿に近いが…くくっ…」 本来の姿に近い?ということはこいつ人間ではないということか? だとしたらまじでなんなんだ…俺にはまったくわからない。 一体これから先何が待っているんだ…。 |