Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!企画発表!( No.808 )
  • 日時: 2014/06/15 02:38
  • 名前: 翼の勇車 (ID: fmo1zdij)

なっがーらくお待たせしましたぁー!

クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車

二十五章 再びの平穏

「ギギギ……キシャァ……」
謎のアイルー騒ぎが起こっている間に、ギザミはエリアの隅へ移動していた。ウイルスが収まらないのだ。
「!? ギザミ、どうしたの!?」
様子のおかしいギザミに気付き、慌ててかけよってくるミズキ。
「……ミ、ミズキ、ダイじょウぶ、だよ。ほら、もう戻った!」
ミズキの元気そうな顔を見た途端にウイルスが消えるように退いていき、ギザミ自信も元に戻る。
「そっか……よかったぁ……」
安心したようにギザミの懐に入り、彼の凶悪そうなアゴのそばに手を添えるミズキ。彼女としては何気ない行動なのだが、ギザミとしてはそんなミズキの行動にドキッとして、少し垂れていた触角がビンッという効果音が聞こえて来そうなほど真っ直ぐのびて硬直したのだった。

「あっちもあっちで凄いな……」
遠目にギザミとミズキのやり取りを見ていたアストが呟く。
「ゲネッポ君が言っていた、ギザミ君がミズキ君に恋心を抱いているというのは本当のようだな」
「何の躊躇いもなくダイミョウザザミのアゴに触るとか……どれだけ信頼してるんだ……」
ニーリンにツバキもそれぞれの理由で驚いているようだ。
「ギザミちゃんかわいいわね〜」
「これが若さだなぁ」
この中で唯一の既婚者であるセルタス夫婦もそんな二人を懐かしいような目で見ている。
「終わったか……」
そんなこんなで少し空気が和んだところで、少しふらつきながら上空から舞い降りて来たのはティガレックスのティガ。かまいたちのような風で切りつけられたその体は傷だらけで、今もまだ血が流れていた。
「む、ティガか。無理をするな、血が流れ続けているじゃないか」
そう言っているクックも、実はそれなりのダメージを食らっていたりするのだが。
「どれ、私が診よう」
「キャハッ、流れ出た血はアタイがいっただきー!」
モンスターズの外科医、アルタスが傷の手当てをしているあいだに挨拶を済ませるミナーヴァハンター達とティガ。とは言っても彼は口数が少ないために会話らしい会話もしなかったが。

「皆さんをつれてきましたよ」
ベースキャンプへ残りのミナーヴァメンバーを呼びに行っていたランが帰って来る。
「アストくんっ、大丈夫だった!?」
「うわっ、カトリアさん大丈夫ですよ、ほら……」
そんな二人のやり取りを横目で見てイライラしているトトス。そしてその近くにいるペッコとイーオは……アストに向け明らかな殺意を向けているのだった。
「よ、よっしゃ。ティガヤンは満身創痍って感じやし、他の皆も疲れたやろ。ワイらが作うた料理振る舞うさかい、ランポス巣営エリアに来てや。疲れをとるにはメシが一番や」
「……せめて私の許可を取ってからその発言はしてほしかったですね」
アストへ向けられた色々と不味い視線を反らそうと言ったゲネッポ。自分のテリトリーに来いと勝手に言うゲネッポにさらりとツッコミ(?)を入れるラン。というのも、これだけの大人数で来られたら、巣の卵を踏まれたりしそうだったからだ。