- 日時: 2014/06/15 16:12
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: LPOlhmyq)
第23話 もう一つの要因
「グルゥゥ・・・」 ゴア・マガラはすでにぼっこぼこにしておいた。場所が違えど、パターンは同じ。苦労などしない。 「…悪いが、ここで断ち切らせてもらう!」 そのときだった。 ズドンッ!! 俺の背後に何かが落ちてきた。重量感のある音…そしてこの感覚…間違いない。 「シャガルか…。」 俺の背後にいたのはシャガルマガラだった。どうやらゴアだけじゃなかったみたいだな。 まだいる可能性は否定できないが、この2体が原因であるのには変わりはない。 それより…シャガルとゴアの同時は厄介だ。2頭同時は立ち回りがさらにめんどくさい。この際は…仕方ない。 グッ! 俺は弓を強く引っ張る。しかしまだ余裕がある。今までならこのくらいで限界だったのだが…手入れをしたおかげだろうか。もう一段階いけそうだ。 ググッ!! さらに強く引き絞る。かなりのしなりだ。よくここまでしなるように設計したもんだ・・・。(自画自賛だけど。) ズバッ!!ドゴッ!! 「グギャァアアアアア!!!!」 放たれた矢はゴアの首元を直撃する。しかし貫通はしない。首元を直撃した際に残った力によってゴア・マガラごと壁に激突した。ゴア・マガラは…力尽きた。 貫通させてもよかったが、そんなに貫通ばかりに頼っていても仕方ないよな。 「さーてと…こっから2ラウンド目といくか。」 俺は普段なら絶対使用しない強撃ビンを弓にセットした
〜エリア10〜 「くくっ…奏連、しばらくここで待機しておけ。」 「え?えぇ…。」 BLAZEは奏連を待機させるようにいうと、海のほうへと泳いでいった。しばらくして彼は潜水した。 背負っていた武器は…すべてを切り裂く太刀。一体何をする気なのだろうか…。
「くくっやっぱりな。」 BLAZEが行った先にいたのは…ガノトトスだった。 どうやらテリトリーに侵入されたと思い、それを追い払いにでもきたのだろう。 バシュン!!! 出会いがしらに高水圧のブレスを放つ。このブレスは岩など軽がると砕くほどの威力…。まともに当たればひとたまりもない。 「悪いがそれは異空間へと転送させてもらおう」 ズバッ!! BLAZEが斬ったところから…異世界への穴が開く。そこに高水圧のブレスは入っていった。 ブレスが終わるとその穴も自然と閉じていった。てかその入っていった先はどうなるんですか。あんた。 「む?」 ブレスを撃ち終わるとガノトトスはBLAZEから距離をとっていた。それに標的がBLAZEから変わっているようにも見える。 すかさずBLAZEはその標的がいる方向へ泳ぎ、立ち止まる。 ガノトトスには好都合だった。 なぜならその標的を攻撃するついでにBLAZEも巻き込むことが可能だからだ。 すかさずガノトトスは突進をし、全速力でBLAZEに接近する。 「くくくっ…本当に単純だな。」 BLAZEは横へ回避する。そして元いた位置に向けて…あの刀を構えたままにしていた。 この刀は振ればすべてを斬るが…刀を動かさなくても相手が動けばそれにあわせるだけで切断可能…。そしてガノトトスはそれを知らずに突進をしてくる。BLAZEには避けられたが標的には当たるから問題ないと思い、突進の速度を落とすことは…なかった。 ザシュ・・・ その結果がどうなるか…わかるよね。 自らの推進力で刀に直撃し、頭から尻尾まできれいに切断された。 「まったく、まだ貴様と戦うことはできないんだ。もう少しあとであれば…よかったのにな。くくっ」 そういうとBLAZEは死体を適当に処理して岸へと向かった。 |