Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!( No.859 )
  • 日時: 2014/06/20 00:39
  • 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: s.QX8GfT)

その17-2 その頃のミラバルカン

はるか上空…下がどこなのか検討のつかない場所をミラバルカンは滑空している。
問題視する例の組織がどこにあるのか未だに分かっていないため、広範囲を探索している。
今は…火山付近と思われる場所にいる。

「そういえば…さきほど妙な爆発音が聞こえた。近くに何か起きたな」

その爆発音は炎が門をぶち壊した音のこと。どうやらミラバルカンには聞こえていたみたいだ。その位置もある程度分かっていた。
今いる位置から…南東へ12キロ。そんなに遠い位置ではない。
ただ、低空を飛行するとどうも怪しまれる…。それだけは避けなければならない。
はるか上空から目的地の真上まで滑空し、そこからある方法で組織に攻め込む。
そうしようときめ、滑空を行おうとした時だった。

ザクッ!!
「ぬぅ?」

何かが翼に刺さる音が聞こえた。貫通しているが…この程度は何も問題ないみたいだ。
その刺さっているものは…今までにみたことのない物体。いや、おそらく物ではなく高エネルギー体といったほうがよいかもしれない。
それはどうみても槍のかたちをしている。色は…紅。
周囲を軽く見渡すと…何かいることに気づく。

「あれは…」

ミラバルカンが見た先には…上空に浮遊する謎の人間のシルエットだけが見えた。雲が邪魔で正確に見ることができない。
しかし…人間にないモノも確認できた。それは…翼だ。
ただ、防具のなかには翼を似せた物も存在する。その可能性も否定できない。
とにかくその元へ向かおうとしたときだった。

ズガァァアアン!!
「なにぃ!?」

突如右翼が前触れなく破壊される。
幸い、先のほうだけではあったが、羽ばたくことを阻害するには十分すぎる損失であった。

「くそっ…!覚えておけ!この世界に存在しないモノ達よ…!」

滞空できなくなってしまったミラバルカンは、そう言いながら地上へ落下していった。