- 日時: 2014/06/24 00:19
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: km4aJ4LR)
その18 無慈悲
〜炎視点〜
爆発によって部屋は崩壊…していなかった。 あれだけ大規模に爆破しておきながら部屋の損傷率は30%にセーブ。変態だ。 その大規模な爆発によって… ―リオレウス、ナルガクルガは再起不能となっていた。 ティガレックスとラージャンはなんとか防ぎきったのだが…
「まだ生きていたか?散れ。」 ズドドド!!!!
ティガレックスは彼の容赦なき貫通弾によって全身蜂の巣となり息絶えた。おそらく一番活躍できていなかったであろう。哀れ…。 さて残ったのはラージャン…であったのだが。
「ふ…ははは…はーっははははは!!!その程度の爆破でこの俺を倒せると思っていたのか?!」 「えっ」
なんか覚醒していた。 完全に二足歩行しているうえに全身の体毛は今までより明らかに伸びている。さらに色も発光した緑色…。あれ、これどっかで…あとこの口調もどこかにいたような。 炎もさすがにわけがわからなかった。
「スローイングブラ○ター!!」 ポーヒー!!
ラージャンは右手から超高エネルギー弾を放つ。しかし炎がそんなものに当たるわけがなかった。だって彼、超人だから。 しかしラージャンの狙いは当てることではなかった。
ビシュン!! 「ダァッ!!」 ドゴッ!!
瞬間移動で炎の真横に立ち、全力で殴りかかったのだ。
ズガァァアアン!!
殴られた勢いで炎は壁にたたき付けられていた。おまけにめり込んでしまった模様。このチャンスをラージャンは見逃さなかった。
「ダァッ!!」 ズガガガガガッ!!!!!
連打を炎に向かって放つ。一撃一撃が当たるたびに壁が凹む。この壁の強度は鋼を超えるほどの硬さ…。それをへこませるほどの一撃を連打で浴びせている。 しかしだった。
「なにぃ?!」
連打を当てているつもりであったラージャンであったが、よくみるとそこに炎はいなかった。 いつのまにか脱出されていたのだ。それに気づかず無駄うちをしていたのである。
「どこへいったんだ…?」
「後ろだ。」
ブンッ!!
ズブシャァァァアアアアアア!!!!!!
突如ラージャンの上半身が粉々に吹き飛んだ。
〜地下10階〜
「け〜けけけwwwwお前たちはもうでれまい!」
研究員っぽい男は唯一の扉を固く閉ざす。
「本来ボスからこのようなことは禁じられているが…け〜けけ!たまにはやっておかないとな!!鬱憤が晴らせない!!」
そういうとその研究員は残妖を無理やりうつ伏せにし、そのうえに乗りかかった。 さらに…研究員は両腕を異常なほど増強させた
「っ!?」 「け〜けけwwwワシは自然の進化を凌駕した者!変幻自在に己の体をコントロールすることができる!この両腕もそうだ!増強させることによって岩など軽く握りつぶせる!!」 「は…はなして…!」 「け〜けけww言われなくても離してやろう。自力で逃げられないようにしてからな!!」
ゴキッ!!ガコッ!!
何かがはずれる音が部屋に響いた
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