- 日時: 2014/06/23 19:53
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: EhcrkYVx)
第28話 EXTENDED
俺。 …これ以上短縮はできないな。師条だ。 今エリア6にいるんだが…そこの岩陰で俺をじっと見ている人がいるんだ。 ただなんか恐れているんだよな…そんなに怖いか?俺。そんなわけないとは思うが…頭は装備しているようでしてないからな。 とにかく接触してみないと…。
「んと…俺別に怪しいものでもなんでもないしただの旅人だから隠れずに…」 「やだ!私は知らない人についていかない!!」
…うん、それはあっている。知らない人に下手についていくと危ない。これは重要。 相手が信頼できない人物としか思えないからね。知らない人だと確実に。 うーん…しかしだな…。
「まぁ確かに俺もお前のことは知らない。しかしだ…こんな危険な森にいたら危ないと思うんだが。」 「…。」 「とにかくここは危険だ。安全なところへ…」 「やだ!私だってモンスターハンターなんだから!!」
え?ハンター?…こいつが? 頭しかだしてないからどんな防具かわからねぇんだが…ただなんだ?猫耳?みたいなのがついているんだけど。コスプレ?
「でも…今私は武器がないのよ…ヒック・・・べ、別に泣いてなんか…ないわよ!」 「武器がない…?もしかしてこれか?」
いろいろスルーしつつ、俺はさっきシャガルの体内から拾ったテッセンを見せる。 すると…
「そ…それ!私の武器!!どこにあったの?!」 「モンスターの体内。しっかり洗ったから問題ない。」
うん、間違えてない。シャガルの腹の中から見つけたから。 と同時に…ようやくどんな装備か分かったよ。やっとだけどね。 見た感じ…普段着に近い。うん、なんなんだろうね。奏連といい…。普段着で狩りすることがブームなのだろうか。 それと髪は少し長くて黄色。目は赤かな。猫耳生えてると思ったら尻尾もあった。たぶんコスプレ…じゃなさそうだ。
「あの…そ…それ…返してもらえない…かしら…?」 「ほれ」 バシッ!! 「…べ、別に感謝なんか…してないわよ!」 「いやそれ以前に謝ろうか。右腕すっごく痛いんだけど。」
思いっきり右腕たたかれた。防具つけているとはいえ、衝撃は内部まで通るんだ。いたい。 しかもテッセンの刃の部分が当たった。いたい。
「…!ご…ごめんなさ…い…。」 「まぁいいよ…っと、自己紹介してなかったな。俺は師条。この世界の人ではない。ただの旅人兼ハンターだ」 「私は…ってちょっとまって、この世界の人じゃないって本当なの?」
いやその前に自分の名前言おうか。そこ礼儀。 とりあえず置いといて。
「あぁ、そうだが。」 「…実は私もなの…でもなぜか記憶がないのよ…。気がついたらここにいて…」
ん?なんだ…デジャブ? たしか奏連もそうだったような…ということは何か関連性があるのか? というよりほとんど奏連と立場が同じ…。
「そうか…で、これからどうする?俺はある者と共に世界を旅しているが…」 「え?世界を旅…?私もいっていい?!」 「ん?俺は別に構わんが…とにかく仲間と合流しないとわからない。一緒に来てくれ」
とりあえずBLAZEに会わせないとまとまらない。 たしかエリア10にいるとかいっていたな…ここはエリア…6か。ならばすぐつくか。
「で、名前はなんなんだ?」 「優李…。」 |