- 日時: 2014/06/25 23:02
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: VcdExZU.)
その19 破砕
〜炎視点〜
ラージャンの上半身はばらばらに砕け散った。 残された下半身はなすすべなく倒れる。
「脆い・・・」
上半身が砕け散ったわけ…それは炎の回し蹴りだ。 しかし特別に威力を増幅させたわけでもなく、ただ普通に蹴っただけ。それだけで上半身を粉々にしたのである。 4体のモンスターを討伐した炎は内部へと入っていく。
「…人為的な進化はここまでくるものか」
炎が見たもの…それは常識ではありえない進化をとげたモンスターだった。 それらは完全に監禁されているといっていい。外に出そうということは考えていないだろう。 しかし…外に出ない可能性は0ではない。このモンスターが生きている限り…0はありえない
「…消えろ」
彼は普段とは違った言葉を発しながら…無慈悲にヘビィボウガンから弾を放った。
〜地下10階〜
「…あぁぁあああああっ!!」 「け〜けけwwwその声、いいねぇwwwwけ〜けけけけけwwwww」
あの音は…関節をはずす音だった。 残妖の両肩、両膝の関節を…はずした。
「うっ…!くっ…!!」 「け〜けけwww痛いだろう!わざと神経を痛めるようにはずしたからな!!」
この男…外道である。 外れた骨が神経に干渉し、全身に激痛が走る。 それでも残妖は…その痛みに耐えていた。
「がっ…!」 「ほぉ?まだ耐えるか。ではでは…その肘関節、破壊させてもらおう!!」 「な…!」
男は異常なほど太く、そして硬くなった両腕を…残妖の両肘に全力でぶつけた
バキッ!!
両肘の骨は…原型を止めていなかった
〜ミラバルカン視点〜
「我としたことが…まさかここでこれを使うとはな」
ミラバルカンは火山に落ちていた。しかし…今のミラバルカンは人間の姿をしていた。 見た感じはまさに全身ミラバル装備の男…。誰がどうみてもそう思うだろう。 予定では施設にこの姿で潜入するつもりであったが…急遽使うことにした。
「これならあの者にも気づかれまい…」
そういいながら施設を目指す |