- 日時: 2014/06/27 22:02
- 名前: 翼の勇車 (ID: bMHDJrWl)
大っ変遅くなりましたー! クロスオーバー更新します!
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
二十七章続き
「わはーっ、いっぱいありますーっ!」 人間勢と中型モンスター達、そしてクックは、例のツバキが結晶を見つけた場所に来ていた。クック以外の大型モンスターは、狭くなるので留守番である。 「シオン、危険かもしれないから注意しろ。……にしても、これは壮観だな」 クックはそう言うと、一番近くにあった黒と紅の結晶を嘴でくわえる。 「ほれアスト、お前の結晶だ」 「あ、ああ。ありがとう」 「あっ、私のもありましたっ!」 「ほれ、ユリネエの結晶や」 「ありがとう、ゲネッポくん」 各自自分の結晶を手に持つミナーヴァのみんな。 「なんだかぁ、不思議な気分になりますねぇ」 「本当……まるで自分自身をみてるみたいな……」 結晶を覗き込むカトリア。その時だった。 「うわっ!」 「カトリアさん!? どうしたんですか!?」 カトリアが驚いた理由。それは……そこに映ったのは、映像。見覚えのあるそれは……そう、紛れもない、こちらへ来てからの自分の”記憶”だった。 「……なに……これ?」 「ニャんだこれは……」 自分の結晶を覗き込んでいたメンバーが、次々とその自分の記憶を見る。 「興味深いな」 アルタスが、カトリアの脇から結晶に映る映像を見る。自分の顔の横にモンスターの顔があるのに全く動じないところを見ると、カトリアはもう大丈夫そうである。 「この結晶は、君らの記憶を映すらしいな。それとニーリン君の結晶だが……恐らくは、一度目を覚ましたのが、こうして輝いている原因だろうな」 納得したように頷くみんな。ニーリンも自分の話題が出たことで、改めて結晶を覗き込む。 「む? これは……」 ニーリンの声に、皆の視線が彼女の結晶に集まる。 「輝きが……薄れてる?」 カスケがそう呟いた。 「これはどういうことだ? カスケ君」 「うーん、分からないけど……ってあれ? ニーリンさんが戻ってから、僕って改めて名乗ったっけ?」 そう、ニーリンが戻ってきてから、なんだかんだで名乗りなおしていないのだ。 「もしかして……記憶が戻った?」 「いや、分かるのは精々名前だ。この結晶の光が薄れた瞬間、ふと思い出したんだ」 「つまり、この結晶の輝きとこっちの世界での記憶は関係があるってこと……」 「うーむ……分からん」 うーん、と、その場で考え込む全員であった。 |