Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!企画考案中!( No.938 )
  • 日時: 2014/06/27 22:02
  • 名前: 翼の勇車 (ID: bMHDJrWl)

大っ変遅くなりましたー! クロスオーバー更新します!

クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車

二十七章続き

「わはーっ、いっぱいありますーっ!」
人間勢と中型モンスター達、そしてクックは、例のツバキが結晶を見つけた場所に来ていた。クック以外の大型モンスターは、狭くなるので留守番である。
「シオン、危険かもしれないから注意しろ。……にしても、これは壮観だな」
クックはそう言うと、一番近くにあった黒と紅の結晶を嘴でくわえる。
「ほれアスト、お前の結晶だ」
「あ、ああ。ありがとう」
「あっ、私のもありましたっ!」
「ほれ、ユリネエの結晶や」
「ありがとう、ゲネッポくん」
各自自分の結晶を手に持つミナーヴァのみんな。
「なんだかぁ、不思議な気分になりますねぇ」
「本当……まるで自分自身をみてるみたいな……」
結晶を覗き込むカトリア。その時だった。
「うわっ!」
「カトリアさん!? どうしたんですか!?」
カトリアが驚いた理由。それは……そこに映ったのは、映像。見覚えのあるそれは……そう、紛れもない、こちらへ来てからの自分の”記憶”だった。
「……なに……これ?」
「ニャんだこれは……」
自分の結晶を覗き込んでいたメンバーが、次々とその自分の記憶を見る。
「興味深いな」
アルタスが、カトリアの脇から結晶に映る映像を見る。自分の顔の横にモンスターの顔があるのに全く動じないところを見ると、カトリアはもう大丈夫そうである。
「この結晶は、君らの記憶を映すらしいな。それとニーリン君の結晶だが……恐らくは、一度目を覚ましたのが、こうして輝いている原因だろうな」
納得したように頷くみんな。ニーリンも自分の話題が出たことで、改めて結晶を覗き込む。
「む? これは……」
ニーリンの声に、皆の視線が彼女の結晶に集まる。
「輝きが……薄れてる?」
カスケがそう呟いた。
「これはどういうことだ? カスケ君」
「うーん、分からないけど……ってあれ? ニーリンさんが戻ってから、僕って改めて名乗ったっけ?」
そう、ニーリンが戻ってきてから、なんだかんだで名乗りなおしていないのだ。
「もしかして……記憶が戻った?」
「いや、分かるのは精々名前だ。この結晶の光が薄れた瞬間、ふと思い出したんだ」
「つまり、この結晶の輝きとこっちの世界での記憶は関係があるってこと……」
「うーむ……分からん」
うーん、と、その場で考え込む全員であった。