- 日時: 2014/06/28 00:27
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: yjJzHrGy)
クロスオーバー 7倍quasar×ダブルサクライザー
第三章続き
〜ユクモ村〜
「うん、とりあえずあの家に入ろう。このままここで立ち往生しても邪魔なだけだし、お互いのことを話し合っておかないといけないからな。 あと村のことについてはさきに村長と思われる人と話はつけている。そのことも明かすからさ。異論等もあの中で。」 地はいつもの口調で冥花らと知らない集団のメンバーに話す。 とにかくこれから共に生活することになったのであれば、お互いのことを知っておいたほうがよさそうだ。それに地が村長と思われる人と話してきた内容についても知っておかなければならない。 地に誘導されるがままに、みんなは家へと入っていく。
〜家〜
この家は…そこまで広くはないが一応全員が入ることはできた。ある程度スペースもある。 まだ地以外の者は知らないが、ここからは集会浴場へつながっている。いずれ分かることではあるが…。 「よーし、まずは俺が村長と思われる人と話してきた内容からだ。」 そういうと地は大きく息を吸い込んで…
「この村の名前はユクモ村。温泉がある。あと農場もある。それに武器職人や…オトモアイルーの装備を作ってくれるアイルーもいるみたいだぞ。それで村長は俺たちを専属のハンターとして向かえたのであるのだがどうやら農場やギルドストアd」←この間1秒 「早いわっ!!!」 「グホォ!?」
冥花、とうとう地への突っ込み人の道を進む←違う。 というより地があまりにも早口でいいすぎるため何を言っているのか誰一人として理解できていなかった。おそらく早口を理解できるのは…ごく少数。冥花がいったことはごもっともでもある。というよりみんなそう突っ込みたかったんじゃないかな…。 口で言っても伝わりにくいと思った地は仕方なく懐から白い板とマジックペンを取り出す。そして…いろいろなことを次々と書き出す。 その内容は…だいたいで書くとこんな感じ。
・農場は自由に使って構わない ・この家も同じ。 ・やや高難度のクエまで受注可能(村☆5、集会浴場は☆3。ただし地は全部可) ・(以降何かあれば付け足します)
「理解できた?あと拒否権はないから。うん。んじゃ次にはいr」 「「「早い。」」」 地が白い板を見せた時間はたった5秒。そんだけで理解できるわけないだろあんた。 地は内心「炎とあいつなら見せてすぐ理解するのに…」と思っていたが表情にはださない。 とりあえず話した内容があらかた理解できるまで…地は待った。
「よーし。今のを20〜80%理解できたと思うから次に行こう。次は俺たちがこの世界にきたこととかいろいろうんぬん。」 「20〜80%って…」 いろいろアバウトすぎる地にカトリアはそういったが地はそんな性格だからしかたない。ちなみに20〜80%は農地に適する団粒化の値。 それは置いておいて…どんどん話を続けていく。 「えーっと、ざっくり言うと俺たち+一人が元の世界にいたらいきなり空間が裂けてその空間に落ちてしまった。よくわからん空間が終わったと思ったらここにいたわけ。んでその一人はなぜかはぐれた。まぁ実力はあるからほっといても問題ない。」 …この内容には嘘がある。それは…空間がいきなり裂けたこと。 実際は炎が引き裂いたわけで。でもそこをいってしまうと後々めんどうなことになりかねない。それを避けるためにあえて言わなかった。ほっといても問題はないだろうけど…。 「…一つ良いだろうか?」 ニーリンが地に尋ねる。 「どうぞ。」 「そこの…メイドの装備…上はドンドルマ、下は…確かタンジアの受付嬢の制服だったな。この装備は一体誰が譲渡したのかな?」 最初に残妖に聞こうとした内容だった。それに対し地は… 「それは俺が持ち合わせの素材で作った装備なんだ。なんでその地方を知っているかというとこっちの世界にもその地方はあるしあと俺は昔旅人だったから。あ、俺25歳だから。」 だれもそこまで聞いてない…とはいわなかった。 「年を言ったついでにこっちのメンバーの自己紹介しておくか。今更すぎて申し訳ない。俺は地。地方の地な。あと25歳。うーん…まぁ一風変わったハンターってことでよろしく。」 「あたいは冥花。字は…こうよ。」 「私は霊華。字はこうね。あと、私は狩りには参加できないわ」 「私は残妖です。字はこうです。狩り経験は浅めです。それと家事を一通り…。」 地に流されるがままに3人も自己紹介を行った
〜炎視点〜
「……気配は察知できる力は残っている」 そういう彼の周りにはベリオロスの死体が3つ。 「しかしなぜだ?俺を試している者の気配はこの世界から感じられん…」 炎はこの世界の地理については完璧である。それ故に村の方角、距離は理解している。 それなのになぜか凍土についた…何者かの仕業ということは理解できた。 しかしその者の気配はこの世界から感じられない。 「…(おそらくだが…俺を試すものは俺以外のやつのことには気づいていない。今はあいつらと合流するよりも一人でいたほうがよさそうだ。それに…どうやら俺の力は利用できていないみたいだな)」 彼がそう思う理由は…膨大な力の一つである「時止め」を使用してこないこと。 もはやこれは反則的な力でもあるが故に、誰もがこれを手にしたら利用する。 それを使ってこない…ならば利用されていないと判断した。 「…(それにこいつらは無事…か。ならどうでもいいか。まだましだ、まし。)」 そう思いながら炎は凍土から動こうとしていた。
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