- 日時: 2014/06/30 00:45
- 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: JXFsIGa0)
クロスオーバー 7倍quasar×ダブルサクライザー
五章続き
〜地side〜
「あ!!しまった!!頭だけ変える!!」 地はいきなりそういうと頭の防具を…シルソルから陸奥・覇【烏帽子】へと一瞬で変更する。 このわけは…今担いでいる武器、月穿ちセレーネ用にするためである。 なお、長期戦の場合は別の装備を使うのだが、短期決戦、つまり強撃ビンを調合分使い切らなくても終わる場合はこっちにしている。 「…?なぜ一式装備にしないのかな?」 ニーリンは地に聞く。というより…なぜ胴だけレウスにしているのかがわからなかった。シルバーソルを作れなくて急遽いれたようにしか思えなかった。 それに対する地の答えは… 「ん?スキルのため。シルソル胴よりレウスSのほうがスキルが優秀だからそうしているの。まぁ気にするなw」 と答えた。相変わらずおっちゃらけの地にどうも納得できない。 出会ってからというもの、地はずっとこのペース。周りに左右されない。すべて独断。そして相手に拒否権を与えない。どうも信用しがたい。 しかし、あの少しの間に村長と話をつけるほどの話術…。さらにあれこれ独断で言っているものの…的確に指示するところは並外れている。 「うーむ…」 まだ実力が分かっていないためなんとも言いがたい状況ではあった。それを見ていた地はそこについてしれっと突っ込む。 「あ、俺の口調がこんなんだったりいろいろGO☆RI☆O☆SHIで進めるからあれだと思ってる?」 「いや、そうではないが…」 「うん、隠さなくても分かるよ。俺そういうのはすぐ分かるから。もし俺みたいな奴が俺の前に現れたら同じこと思うからwwww」 自覚してるんかい…と思ってそういおうとした…のだが、地は話を続けた。 「まだお互いに実力知らずだしなー。仕方ないね。うん…まぁ…」 仕方ないね以降、いつものちゃらけた声ではない。そしてこういう。 「狩場でその固有概念は捨てろ」 「「!!」」 矢を二人に向けながらそう言う。その言葉と同時に…今までなにもなかったオーラが感じられた。 熟練ハンターの、しかも凄腕の者には何かしらのオーラが漂う。そういわれている世界も存在する。 それを感じ取れたということは… 「まぁ着くまでにこんなの続けていたら体もたねーわwww」 …やっぱりおちゃらけてた。
〜炎視点〜
「グギャァアアア!!!」
リオ希少種夫妻は連携して炎を襲う。 レウスは上空からの奇襲、レイアは強靭な足で走り回り、そしてブレスを放つ。 しかしその攻撃はすべて当たらない。
「邪魔だ、失せろ」
炎は懐から謎の槍を取り出す。 この世界の槍と比べ…非常に細い。まったく重さを感じられない槍…。しかし何かがおかしい。 その槍を片手に、リオレイア希少種の真横に立つ。そして―
「エントラップメントインペール」 グサッ!!!
リオレイア希少種の足元を8つの突きが同時に襲う。 この技は多数の分身を生み出し、敵を囲んで攻撃する。分身とはいえ、実体を持つモノ。 8方向からの突きを同時に食らったリオレイア希少種の足はもはや原型をとどめていない。
「グギャォァァアアアアア!!!!」 ズドン!!
リオレウス希少種は激昂し、炎に向かってブレスを放つ。 しかし…そこに炎の姿はない。炎は…ブレス着弾点のさらに後ろにいた。
「散れ」 バシュン!!!! グサッ!!!!
炎は槍を…リオレウス希少種の頭部目掛け投げた。 投げた槍はリオレウス希少種の頭を完全に破壊した。あの硬い頭を一撃で完全に破滅する…恐ろしいほどの力。それも例のリングなしである。 そして炎は…墜落したリオレウス希少種から槍を引き抜き…
「…散れ」
リオレイア希少種に無慈悲な一撃をぶち込んだ
「…はぁ…どうせ今頃地ははよ帰ってこいとか思っているんだろうな…帰れねーんだよあほ。」
独り言を呟く炎。 ただこの状況を知らせないままにするのもあれだと思い、懐から紙を取り出す。 それに…まるで殴り書きかのような文字を刻む。字だけで恐ろしさが伝わる。 それを…さっきの槍に巻きつける。
「凍土ならリングがないと無理だが…ここなら普通に届く…!!」
バシュン!!!!
彼は紙をまきつけた槍をユクモ村目掛け投げ込んだ。
「これでよし…さてと、また出歩くか」
そして炎はふらっと歩きだす |