Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!企画考案中!( No.979 )
  • 日時: 2014/07/01 00:20
  • 名前: 翼の勇車 (ID: RHJjSo1J)

クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車

二十九章続き

「ふう……」
アストは船の上、ため息をついていた。今までモンスター達に囲まれていた事もあり、やはり無意識に力が入っていたのだろう、疲労がどっと押し寄せる。今回りにいるのはミナーヴァメンバーのみ(シオンとニーリンがいないが)だからか、とても安心できる。
「……すぅ……」
船を漕いでいたエリスは安心からかカトリアの膝で既に眠っており、今はライラが漕いでいる。
「シケたカオしてんじゃねえよ」
「ん? ああすまな……ってトトス!?」
「馬鹿野郎、声がでけえよ。エリス寝てんじゃねえか」
ゆっくりと進む船の横、そこには背と頭を水面に出して泳ぐトトスがいた。
「!? なんでトトス君が?」
起きている全員が先程のやり取りで気づく。
「んあ、いやな、こっから村まで結構距離あるしよぉ、牽引してやろうと思ってな。おいライラ、イカリ放り込め」
ライラが指示通りイカリを水中に投げ込むと、トトスはそれをくわえる。
「やあやあ皆さん、俺も来ちゃったよーん」
再び水面に顔を出したトトスの背にフワリと着地したのはペッコ。
「皆さんお疲れでしょーし、ここは"眠鳥"たる俺が休ませてやるべきかと。ま、村までゆっくり眠るといいよー、あそこの村長パワフルだから今のままじゃ皆揃って過労で倒れるわ」
そう言ったペッコは、その独特の嘴を展開すると、音楽を流し始めた。オルゴールのような、優しい音色が一帯を包み込む。
(ブレスは使わないのか……)
心地よい音楽に意識を吸い込まれながらもアストが思ったのは、そんな事だった。