- 日時: 2014/07/01 19:58
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: /iyguWni)
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
三十章 寝ぼけ眼の寝起き
「おーい、ほれ、起きろ起きろー」 聞き覚えのある声が、微睡みを目覚めさせる。 ペッコが奏でてくれた眠りを誘う音で、すっかり眠ってしまった。 「ん……もぅ、朝……?」 カトリアが最初にどう見ても眠そうな蒼い瞳の目を擦りながら、状況を把握する。 「朝じゃねーよ、つか、村に着いたんだっての」 トトスは軽く叩いて目を覚まさせようと考えたが、さすがにカトリアを相手にそれは止めておいた。これでまた恐れを抱かれては困るからだ。 「ふぁーぃ……、みんなぁー、起きて起きてぇー……」 カトリアは眠そうな声を張って、眠っている者を起こしていく。 ここは、ミズキ達の村の港のようだ。 カトリアの声で自発的に起きたのは、ライラ、ユリ、ルピナス、マガレット、セージだけだった。 アストとツバキは戦闘も行っていたのだ。疲れているのだろう。 だが、問題はエリスだった。 彼女は未だにカトリアの膝で眠っているのだ。 「ほら、エリスちゃんも起きて起きて」 カトリアはエリスの肩を軽く揺する。 しかしエリスは唸ったりむずかったりするだけで、なかなか起きてくれない。 そろそろ実力行使に出ようと、カトリアはエリスを持ち上げようと手を伸ばす。 しかし…… 「……ぅんむにゃ」 不意にエリスはカトリアに抱き付いた。 「ひゃっ!?」 カトリアはいきなりのエリスの反撃に驚いて手を引っ込めた。 「……ん〜、やぁっ……」 「ちょっ、ちょっと……!?」 寝惚けているのか分からないが、エリスはそのままカトリアを仰向けに押し倒し、押し倒した彼女の柔らかな二つのそれに顔をうずくめた。 「……ふにゅふにゅん」 「ぁんっ……、こっ、こらエリスちゃんっ!いくら女の子同士だからって、えっちなことしちゃ……ひあぁんっ!?」 エリスはその心地好さに頬擦りまでしかける始末。 カトリアは感応してしまい、びくんっと身体を震わせた。 「んー、何ですか……?」 「もう着いたのか……?」 そのカトリアの可愛らしい悲鳴を聞いてか、アストとツバキも起きてくる。 そしてその光景を直視。 「……柔らか」 「やっ、やめなさ……はあぁんっ……!」 エリスがカトリアを押し倒し、さらにカトリアを辱しめている。 「カ、カトリアさん……?まさか、エリスとそんな関係が……!?」 「し、知りませんでした……」 アストとツバキは盛大な誤解をしているようだ。 カトリアは顔を真っ赤にしながらそれを全力で否定する。 「ちっ、違っ!いいから助け……っぁああっ!?」 カトリアが存分に悶えた後にエリスが自分で目覚め、カトリアに謝罪を終えた頃には既に日が赤くなった頃だった。 ちなみに、感応して身悶えるカトリアを見ていたアストはかなり精神的にまずいモノがあったが、どうにか堪えられた。 「ギョワェェェェェェェェ!?!?!?」 一方でモテナイーズの一角、ペッコはその感応するカトリアを見て色々顔から吹き出していた。 イーオまでいたらどうなっていたことか。 ランの判断に感謝。
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