- 日時: 2014/01/27 10:47
- 名前: 赤衣の男 (ID: f8ItJrwQ)
第十八話「ポッケの二雷神」
ダルコの一言で皆はすっかり黙ってしまった。
ケイン 「え・・・・じゃ、じゃあ私の両親は、そんな化物相手にたった二人でいったの?」 ダルコ 「あぁ、あの二人はものすごく強かった、しかし、その二人でも少し傷を つけるぐらいが限界だった・・・。」 デステ 「ケインのご両親は、そ、そんなに強い方だったんですか?」 ダルコはケインのことを一度見てから言った。 ダルコ 「・・・・・・ユリアとブラードは素晴らしいハンターだった・・・。」 バレル 「ユリア・・・ブラード・・・!!あ、あのポッケの二雷神か!!」 ダルコ 「よくわかったな、そうあのキリン討伐の第一人者の二人だ。」 ザック 「そ、そりゃ、す、すげー。」 皆が驚いている中、一人だけ微妙な表情をしている者がいた。
ガル 「え・・・ポッケの・・・何それ?」 トラン 「お、おまえ、知らないのか?」 ガル 「あ、あぁ。」 バレル 「ちょっといいか、続きを聞きたいんだが。」 ガル 「あ、すまん。」 ダルコ 「悪いな、じゃあ続きなんだが、俺もその二人と、一緒に狩りに行ったことが あってな、そんときゃ驚いたよ、ユリアはまるで踊り子を見ているような、 美しい舞だった、逆にブラードは雷神を思わせる片手剣とはおもえない 力強さがあった・・・でもそんな二人でも負けたんだ、お前らで、どうにか できる相手じゃない。」
少し間を開けてから、デスティニーは言った。 デステ 「やるだけやらせてください。それで死んでも俺は後悔はありません。」 ガル 「おい、何が「俺は」だ、「俺達」・・・だろ。」 ダルコ 「お前らには、特別な意思を持ってるんだな。」 デステ 「はい、教官から教わった「あきらめない」という心です。」
ダルコ ケインはいい仲間を手に入れたな。 ダルコ 「よし!!いいだろう、いいですよねオババ様。」 村長 「ダルコ、お前が認めたのなら何も言わないよ。」 ダルコ 「ありがとうございます。」 そして一息ついてからダルコは言った。 ダルコ 「・・・・・・俺も・・・同行させてくれ、この中に ティガレックスとの戦闘経験のある奴はいない だろう?」 デステ 「はい、誰もいません、それにダルコさん のようなベテランの方が来てくださる方が 安心できます。」 ダルコ 「そうか・・・ありがとう・・・・・・・・・・・、よし!! 出発は明日の朝一だ、各自アイテムなどの 準備をしておけ。」 それからダルコは真面目な表情になった。
ダルコ 「ケイン、あとでこい、お前に渡したいものが ある。」 ケイン 「渡したい・・・・・・もの・・・。」 それが両親のものだとすぐにわかった。 ダルコ 「では、また明日会おう。」
そして皆は準備に取り掛かった、そして マルカからケインの過去の話を聞いてない 者たちへ聞いた三人が話をした。
バレル 「ケインにそんな過去があったのか・・・。」 ザック 「それであんな性格だったんだな。」 デステ 「・・・・・・・じゃあ、この狩りはなんとしても 成功させなけりゃな。」 ガル 「おいおい、失敗してもいい狩りなんてないだろ?」 その一言に軽く笑ってから言った。 デステ 「そうだな。」
そしてそのころケインはダルコの家にいた。
ケイン 「ダルコ、渡したいものって・・・私の両親の・・・。」 ケインはそこまで言って言うのをやめた。 ダルコ 「あぁ、そうだ二人の・・・。」 といいタンスの奥にしまってあった片手剣と 防具を出した。」 ダルコ 「これは・・・紫電、ブラードの片手剣だ・・・ そして、これはお前の母、ユリアの防具、 キリンシリーズ、本人は髪飾りだけでいい といったんだがな。」 そして、ケインに二人の遺品を渡した。
ダルコ ブラード、ユリア・・・お前たちの魂、確かに 届けたぞ。
ケイン 「こ、これが・・・・・。」 ダルコ 「お前に渡したいものはそれだけだ、だが それには両親の魂そのものだ、大事に しろよ。」 ケイン 「いままで、この武器と防具を預かってくれて ありがとう、この武器で・・・・・ティガレックスを 討つ!!」
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