- 日時: 2014/02/18 18:07
- 名前: 赤衣の男 (ID: 08ThwZX4)
第二十一話「牙を剥く轟竜」
デステ 「ガル、大丈夫か、ガル!!」 ガル 「う・・・・・・。」 デステ 「生きてる・・・・ダルコさん!!早く。」 ダルコ 「あ、あぁ。」 ダルコはあまり負担をかけないようにガルを運んで行き、少し 離れた洞窟の中にそっと置いた。そこには先に力尽きた五人と看護をしている ニャンターがいる。 ニャン 「ま、またかニャ。」 ダルコ 「あぁ、悪いな、だが期待してるぞネコ丸。」 ニャン 「・・・ネ、ネコ・・丸・・・違うニャ!!ニャンターだニャ!!」 ダルコはそのまま後ろで騒いでいるニャンターを無視して行ってしまった。 ニャン 「まったくぅ、ニャンて奴だニャ。」
デステ 「うぉぉぉらぁぁぁぁぁ、ハァハァ。」 ガンス 「くらえぇぇぇぇぇぇぇ。」 ケイン 「死ねぇぇぇぇぇ。」
三人は最初からずっとティガレックスの目の前で戦っているせいかだんだん 集中力が切れて来ていた。
バレル 「お前ら!!何突っ立てるん・・・。」 デステ 「え?」 三人は集中力が切れていたためティガレックスの回転攻撃の 予備動作に気付くことが出来なかった。
デステ 「しまっ・・・。」 三人はティガレックスの回転を直撃してしまった。 気絶はしなかったものの、デスティニー、ガンスの二人は立ち上がること が出来なくなってしまった。しかしケインはキリンの防具をおかげで なんとか立ち上がることが出来た、しかし残りはケインとガンナーの二人だけに なってしまった。そしてティガレックスはガンナーの二人に突進をしようとした その時だった。
ダルコ 「お前ら、目ぇふさげ。」
ダルコはティガレックスに閃光玉を投げた。 その閃光玉は見事ティガレックスの目の前で白い閃光を放ちティガレックス の視界を一時的に奪ったその間にケインはティガレックスに対し少しの 間合いまで近づき、大きく深呼吸してからティガレックスに向かって全力 で走り雷属性の紫電で切りつけ小さくつぶやいた。
ケイン 「まずこれは私の仲間を襲った分。」 そしてケインは再び走りだし、ティガレックスに攻撃をし、またつぶやいた。 ケイン 「これはダルコを傷つけ、村のみんなを怖がらせた分。」 ケイン 「そしてこれが私の両親の分だぁぁぁぁぁ。」 ケインは最後、腹の底から大声を出してティガレックスを攻撃しようとしたその時、 雷がケインを襲った。それによりなぜかその剣の雷属性が上がった、
ケイン 「ママ・・・パパ・・・。」 ケインの隣に死んだはずの二人がいた。 ユリア 「さぁ私たちにあなたの全力を見せて。」 ケイン 「・・・・・・・・・うん!!まかせて。」 ケイン 「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 そしてそのまま全力でティガレックスに一撃を叩き込んだ その時ダルコにも二人の姿が見えていた。 ダルコ ユリア、ブラード、お前らの娘は立派なハンターになったな ダルコは軽く涙を浮かばせながら心の中で言った。 そしてティガレックスはその一撃が効いたのかそのまま飛び立ち雪山の 奥に消えて行った。 ケイン 「やったよ、ママ、パ・・・。」 その時にはもう二人の姿は消えていた。
ユリア 「ケイン、立派になったわね。」 ブラー 「僕たちもこれで安心することができたよ。」
しかしこの二人の言葉はケインの心にちゃんと聞こえていた。 バレル 「あ、あれは・・・・・キリン。」 吹雪であまり見えないが確かにティガレックスと戦っていた平地の近くの山の上に 古龍キリンがいた。
デステ 「それよりも、ケインだ、大丈夫か!!」 ケイン 「う、うん、なぜかまったく痛くない。」 バレル 「もしかしてキリンの角で雷を起こしている片手剣だからキリンの雷に 共鳴して雷属性が上がったんじゃないか?ダメージがなかったのは そのキリンの防具だから・・・では?」 ケイン 「そうだね・・・パパが力をくれ、ママが守ってくれた。」 ダルコ 「そうだな・・・・・・・・・・・。さぁ村へ帰ろう、帰ったら村を上げての大宴だ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――― なんか雷が落ちるって中二っぽくなっちゃいましたね・・・・・・。 >>66 支援ありがとうございます。
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