- 日時: 2014/04/17 17:55
- 名前: 赤衣の男 (ID: nWfdMvS2)
第二十九話「バレル・フォン・ユスティーツ」
デステ 「ユスティーツ?」 バレル 「!!・・・・・・・・・・人違いだ・・・」 ランサ 「困るなぁ、嘘をつかれちゃ、こちらは君がそうだと99%の確信があるんだ ま〜仲間の前ではあれだからな、あっちで話をしよう」 バレル 「だ、誰のことだ?」 デステ 「行ってこいよ、お前の動揺っぷりを見れば誰だってわかる、 でも俺はお前が何者だろうと構わないから」
バレル 「・・・・・そうか・・・・・・・・ありがとう、デスティニー」 デステ 「え?あ、あぁ」 あまり礼など言わないバレルが礼を言ったことに俺はものすごく驚いた。 そしてバレルは団長さんとさっき俺が村長さんと一緒にいた 川の方へ行った
ランサ 「近くにはお前と俺の二人っきりだ、村長にも少しの間川に近づかないでくれ と言っておいた。・・・・・・・・正直に話してくれ・・・あぁ、安心してくれ 西シュレイド王には話さないよ、ただギルドとして・・・・・・狩りをする仲間として 聞きたいんだ・・・・・・いいだろ?」
バレル 「・・・・・・・・・・・お前たちギルドはどれくらい知ってるんだ?」
バレルの質問に団長は少し悩む素振りを見せた
ランサ 「う〜ん、正直言うとあまり知らない、だから聞きに来たのさ」 バレル 「あの糞野郎の話をか?」 ランサ 「糞野郎はないだろ、君たちの命を救ってくれた方だぞ」 バレル 「いや、あいつは俺から何もかも奪った、地位も、家も、何もかもだ」 ランサ 「まぁ、君もあの時は未熟な子供だったからね、でもあの方のことを 悪く言うのはやめてくれないかな、俺は尊敬してるんだ、あの方を」 バレル 「何を言ってもいいだろ!!俺の父親だぞ!!」 ここらへんでバレルの怒りが限界にきた ランサ 「だけど君の父親、ショット・フォン・ユスティーツ様がなぜあんな 行動に出たのか知らないのかい?」
バレル 「あいつは酒の飲みすぎでいかれた、ただそれだけだろ!!」 その答えに耐えられなかったのかランサーは笑いだした バレル 「何がおかしい!!」
ランサ 「あぁ、ごめんごめん、ちょっとね、君が何も知らなさ過ぎて驚いちゃった だけさ、なんも悪気はないんだ、ごめんね」 バレル 「貴様ァ、知ったような口を聞くなぁ!!」 ランサ 「ハァ〜本当のことを言うと全部知ってるんだ 何もかも・・・・ただ君がどれだけ知っている かを知りたかっただけだよ」 バレル 「なに・・・?知っている?あくまでギルドの 仮説だろ!!俺は目の前で見ていたんだ!!」
ランサ 「ギルドの情報なんかじゃないよ、 俺が本人から聞いているんだ、十三年前 俺が十五歳だった時にね、だから黙って・・・、 聞け!!」 ランサーは殺気丸出しで言った
バレル 「なっ・・・・・・い、いいだろう、お前の言うあの 十三年前の出来事を聞こうか」
ランサ 「ハァー、やっとその気になってくれたか 教えてあげよう・・・・・・まず・・・・ 君も知ってると思うけど君の母上様 エルザ・フォン・ユスティーツ様が王城 に連れて行かれた所からだな」
|