Re: 四十章☆ディアブロス編★MH小説『クンチュウフォーエバー』( No.182 )
  • 日時: 2014/01/17 21:21
  • 名前: プチスランプ中のバサルモス愛好家 ◆x6RG1KzKgs (ID: 6Pp//Aiu)

>>179
元ネタ正解です……。
支援age有り難う御座います。
>>180
支援唐揚げ一個いくらですか?w
>>181
後3〜5体くらいモンスターを倒したらですね。

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〜第四十一章〜「約束は守るから」

「やはりこの程度か……。もっと強いヤツは居ねぇのかなぁ?」

ディアブロスが一歩、また一歩とこちらに近づいてくる。


「じゃぁな。そろそろ殺すぜ…。
 後…俺はこの後、ギドス達を追いかけて殺す。それが門番である俺の役目だしな…」

ディアブロスはボクへと角を向けた。
そして地面を強く蹴りあげると、こちらへ走ってきた……。

ヤバい。このままじゃ死ぬ…。
ディアブロスの姿がスローモーションに見える。
死に際にはスローモーションの様に見えると言うのは本当だった…。
死が見えた気がして、目を閉じた。

―――――短い人生だったなぁ。

一瞬で頭の中に今までの思い出が写った。
家を抜け出して、クウと会って、J.G団に入って、イャンクックを倒して、
ドーフにクウを治してもらったり、調査に行ったり、リオレウスを倒したり…。

ボクが死んだら、この後はどうなるのかな?
ギドスはディアブロスに倒されてしまうのかな?
そして、ミラボレアスは倒せるのかな…。

そんな事も、死んでからじゃ考えられなくなる…。
悲しみも、皆との思い出も、皆消え去る…………。

そう考えると、「死」への恐怖が強まってきた……。

そんな時だった。

『ズズズシュ………』

ディアブロスの角が、ボクの体を貫いた。
何も考えられなくなるんじゃないかと思うくらいの激痛が走り抜けた。

「終わったか…。もっと強い奴は居ないのか…。」

ディアブロスは吐き捨てるように言うと、後ろを向いた。

いや…。まだ意識はある……。

絶対に……。ディアブロスを倒す…………。

約束は…。守る―――――。

その瞬間、体の中のリミッターが外れたような感じがした。
腕や脚に身体全体のエネルギーが集まっていくような、そんな感覚…。

痛みはもう完全に無くなっていた。

「まだ……。ま…まだ…。終わらせない……!」

絶対にディアブロスを倒す。
ボクの為にも…。皆の為にも……。

ボクは背中に掛けてあった太刀を引き抜いた。

『シュイン―――』

剣を引き抜く独特の音が響く。

「面白いじゃないか…。今度は容赦しないぜ…。」

ディアブロスも尻尾を振り回し、威嚇態勢に入った。

太刀の剣先は今でもメラメラと燃えていた。